ヤクルト・青木 3二塁打で300二塁打 2度の中断&23時超え熱戦制し首位と2差

[ 2021年8月22日 05:30 ]

セ・リーグ   ヤクルト8―3広島 ( 2021年8月21日    マツダ )

<広・ヤ>8回2死満塁右翼線に2点適時二塁打を放つ青木(撮影・成瀬 徹)
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 マツダスタジアムの広島ファンからも温かい拍手が送られた。5―3の8回2死満塁。ヤクルト・青木が右翼線へこの日3本目となる2点二塁打を放ち、球団史上3人目の通算300二塁打を達成。代走を送られ、ベンチへ戻るとナインからも祝福された。

 「言われるまで知らなかった。長打を打てるような選手になりたいと思ってずっとやっていた。そういう形で今日出せてうれしく思います」

 初回無死一塁で右翼線二塁打を放ち、5回先頭で右中間二塁打。試合を決める8回の二塁打を含め、一気に節目に達した3本の全てが勝利につながった。前日の試合前にはマシン打撃をおかわり。「いい形を見つけたくていろいろやっている」と今カードからはバットを立てて構えるなど変化を恐れない。39歳は向上心の塊。7回の右前打も含め今季初の4安打をマークした。

 降雨で5回裏に14分間、7回裏には59分間も中断。その間もベンチ裏でトレーナーにストレッチを手伝ってもらうなどコンディションの維持に努め、集中も保った。チームは今季最多16安打の大勝で連敗を2で止め、上位2チームが敗れたため3位ながら首位と2ゲーム差。高津監督も「“ノリはすげぇ”と書いておいて」とファンの間で話題となっているワードで称賛した。

 青木は「先(首位)が見える状態で野球ができることは凄いうれしい。とにかく一戦一戦やっていきたい」と力を込める。狙うは2年連続最下位から6年ぶりの頂点。百戦錬磨の男が、下克上を実現させる。(青森 正宣)

 ≪5番目の年長記録≫青木(ヤ)が21日広島戦の8回にバードからこの日3本目の二塁打を放ち通算300二塁打を達成した。プロ野球74人目。ヤクルトでは古田敦也(368本)、若松勉(355本)に次ぎ3人目。初二塁打は05年4月5日中日戦で5回に朝倉から。通算1423試合目での達成は、53年藤村富美男(神)の1213試合を筆頭に歴代10位のスピード到達。39歳7カ月は、09年ローズ(オ)の40歳11カ月を筆頭に5番目の年長記録になった。なお、日米通算では435二塁打(メジャー135本)。

 ≪今季最遅 午後11時5分に試合終了≫21日の広島―ヤクルト戦(マツダ)は試合時間が3時間52分(中断1時間13分)で終了時刻は午後11時5分。今季両リーグで4時間以上の試合はこれまで14度あったが、最も遅い終了時刻は6月8日日本ハム―阪神戦(札幌D)の10時12分(試合時間4時間12分)。終了時刻が11時を過ぎたのは今季初めて。

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2021年8月22日のニュース