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エースへ感謝の背番号11 甲子園初登板の専大松戸・岡本「深沢がいたからここまで来れた」

[ 2021年8月22日 19:08 ]

第103回全国高校野球選手権大会   専大松戸2―6長崎商 ( 2021年8月22日    甲子園 )

<長崎商・専大松戸>専大松戸先発の岡本(撮影・河野 光希)
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 ほろ苦さの後で、感謝の思いがあふれてきた。2点を勝ち越された5回2死一、三塁だ。マウンドを降りる専大松戸・岡本陸(3年)は、リリーフするエース・深沢鳳介(3年)に「ごめん」と言った。勝ち越され、走者を置いた場面で交代。でも、深沢からは「いいよー」と笑顔が返ってきた。

 背番号11の岡本とプロ注目の背番号1の深沢。今夏は2人の力を合わせて千葉大会を勝ち抜き、春に続いて甲子園へ帰ってきた。

 1回戦は深沢がセンバツ準優勝の明豊(大分)を完封。この2回戦で岡本に甲子園初登板が巡って来た。それも先発。「自分もやるぞという気持ちだったけど、気負いすぎたというか、甲子園は初めてだったので」。初回に球が浮き、3安打で2失点。低めの変化球を見逃され、修正できないまま5回にも失点した。5回途中5失点降板。「仲間に“ナイスピッチング”と言われたけど、申し訳ない気持ちでいっぱい。本来の投球ができなかった」と唇を噛んだ。

 でも、エースとしてチームを引っ張る深沢の姿を見て、同じ右腕として努力を続けてきた。追いつき、追い越せ、と。練習量なら負けてはいない。持丸修一監督も「“自分も投手なんだ”と。最後の夏に懸ける意気込みが素晴らしかった」と目を細めた。だから岡本はこう続けた。「深沢がいなかったらここまで来ていなかった。深沢には感謝したい」

 エースがいたから成長できた3年間。今後は「大学に進学してプロを目指したい」という。いつか、大きな舞台で2人が投げ合う日が来るかも知れない。(秋村 誠人)

 ◇岡本 陸(おかもと・りく) 2003年(平15)5月18日生まれ、千葉県出身の18歳。小学1年から本塩子ども会野球部で野球を始め、投手一筋。江戸川中央シニアでは中学3年時に全国大会3位。昨秋の県大会から背番号11でベンチ入りした。1メートル78、76キロ。右投げ右打ち。

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