楽天・岸、“with炭谷”で不敗だ6勝!元西武バッテリーであうんの呼吸、被打率低下で自身3連勝

[ 2021年8月22日 05:30 ]

セ・リーグ   楽天8―4日本ハム ( 2021年8月21日    札幌D )

<日・楽>6回無失点で今季6勝目を挙げた楽天先発の岸(撮影・高橋 茂夫)
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 いつも通りのポーカーフェース。それでも楽天・岸は内心で確かな手応えを感じていた。4回。先頭・野村に中越え二塁打を浴びたが、ここからが圧巻だった。王柏融(ワン・ボーロン)と浅間はともに低めチェンジアップで空振り三振。続くR・ロドリゲスには緩いカーブを続けて追い込み、最後は腰を引かせるほどの切れがある内角141キロ直球で見逃し三振を奪った。

 「リード通りに投げられた。コントロールが良かった。自分の投球ができました」

 6回3安打無失点で6勝目。自身3連勝を支えているのが7月に巨人からトレード加入し、西武時代に「最強バッテリー」と呼ばれた炭谷の存在だ。同8日のオリックス戦で久しぶりにコンビを組むと以降の4試合は3勝0敗、防御率1・07。前回13日の西武戦は7回まで無安打投球を演じるなど、明らかにパフォーマンスが向上している。

 「めちゃくちゃ暑い中でしっかり走って投げられた」と振り返るように、シーズン中断期間は“ミニキャンプ”で自らを徹底的に追い込んだ。その効果もあり、石井監督も「投手の基本の直球を軸として使えているので、他の球も生きている」と分析する。炭谷の配球とあうんの呼吸は数字に直結しており、今季の球種別被打率も・280だった直球が・163、・347だったチェンジアップは・059に下がった。

 球場との相性の良さも好投の一因だ。「広いので安心感はある」と岸。札幌ドームは西武時代の16年8月9日から6連勝となった。今年12月で37歳。衰え知らずのベテランは、最高の相棒とともにまだまだ輝き続ける。(重光 晋太郎)

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