阪神 先発足りない? 藤浪に続き3回KOの二保も抹消…谷間の28日は及川、アルカンタラ、村上が候補

[ 2021年8月22日 05:30 ]

セ・リーグ   阪神2ー6中日 ( 2021年8月21日    バンテリンD )

<中・神 13)>初回、大島に中前打を打たれた二保(撮影・北條 貴史)
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 阪神自慢の先発陣に、ほころびが出てきた。二保は移籍後3度目の先発登板で初黒星が付いた。安定感を欠いた3回3失点を踏まえ、矢野監督は2軍での再調整を明言した。

 「思い切って攻めきるということができなかったのが、ああいう結果につながった。いったん抹消して。先発調整してもらいながら、また考えようかな」

 初回は四球絡みで1死一、三塁を招き、一塁へのけん制球がそれて先制点を献上。2回は下位打線から窮地を背負い、京田に右前適時打を浴びた。移籍後初勝利を挙げた14日の広島戦は5回1/33失点で、初回失点は2試合続いた。エキシビションマッチでアピールし、後半戦から先発陣に抜てき。序盤にばたつく場面が目立ち、定着できなかった。

 くしくも試合前には約4カ月ぶりの先発だった19日のDeNA戦で4回2/34失点で3敗目を喫した藤浪が登録を外れた。登板2日後になっての決断は、一時帰国した影響で調整過程だったガンケルの状態を見極める時間を設けたためで、指揮官は「ガンケルが大丈夫やから」と説明した。

 前半戦6勝で首位ターンの原動力になったガンケルは26日のDeNA戦での登板が見込まれる。ただ、雨天が続き、再来日後は2軍での実戦登板ができていない。藤浪の登録外は準備が整ったことを意味するとはいえ、一抹の不安は残る。

 加えて二保の降格決定で28日の広島戦で再び谷間が生まれ、先発陣に1人足りない状況は変わらない。及川、アルカンタラの再度の配置転換や2軍から村上らを抜てきする選択肢があり、矢野監督は「楽しみにしといたらいい。(まだ)先やん」と話すにとどめた。

 青柳、秋山は好調を維持する一方、大黒柱の西勇は5連敗中。開幕からほとんど顔ぶれが変わらず、猛虎のストロングポイントだった先発陣が“泣きどころ”になりかねない。(遠藤 礼)

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2021年8月22日のニュース