明徳義塾 5年ぶり16強 馬淵監督「とにかく風間君をマウンドから早く降ろすんだと」

[ 2021年8月22日 12:15 ]

第103回全国高校野球選手権 2回戦   明徳義塾8―2ノースアジア大明桜 ( 2021年8月22日    甲子園 )

<ノースアジア大明桜・明徳義塾> 5回2死三塁、明徳義塾・森松が勝ちこし右前適時打を放つ (撮影・亀井 直樹)
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 第103回全国高校野球選手権大会の第9日は22日、甲子園球場で2回戦が行われ、2大会連続出場の明徳義塾(高知)が4年ぶり出場のノースアジア大明桜(秋田)を8―2で下し、5年ぶりとなる3回戦進出を果たした。

 明徳義塾は0―1で迎えた3回、ノースアジア大明桜の今秋ドラフト1位候補・風間から2死一、二塁に3番・森松の一塁適時内野安打で同点。5回2死三塁にも森松の右前適時打で勝ち越した。7回には2番手右腕・石田一から1死満塁で代木の初球スクイズは空振りとなったが、三塁走者・米崎がボールがこぼれる間に生還。記録は珍しい三重盗となった。なおも2死二、三塁には山蔭の右前適時打で2点を加えた。9回にも1死二塁に加藤の三塁への適時二塁打と敵失で3点を加えた。

 投げてはエース左腕・代木が4回を2安打1失点。5回無死一三塁からは2年生左腕の吉村が登板し、なおも無死満塁の危機を切り抜けるなど5回3安打1失点と好リリーフを見せた。
 
 馬淵史郎監督は6回でマウンドを降りた風間攻略について「とにかくボール球を振らないで、1球でも多く投げさせようということで、2回で50球くらい投げさせたので、これはいいペースだなという事は言っていたんですけど」と振り返った。「とにかく風間君をマウンドから早く降ろすんだということで、2ストライク取られてからでも食いついていきましたよね。あのファールボールとかそういうのがものすごく大きかったんじゃないかと思います」とも話した。走者も積極的に動かしたが「ノーゲームになった試合で風間君はけん制球を1球も放っていない。苦手なんじゃないかと。アウトになってもいいから積極的に走っていこうと。機動力を使うという事で」と意図を明かした。

 継投については「もう限界かなと思いまして。吉村にはツキがありますんで。ツキも大事なんで。いついくか分からないので、作っておけとは言っていたんですけど」と話した。「1日でも長く甲子園にいたいと全員が思っていますので、1秒でも長くいたいと思っております」とし、次戦に向けては「連戦になりますので、ここは気力と日頃やったことがどれだけ出せるかというようなことで辛抱できるかだと思います」と力を込めた。

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