【吉田孝司氏が見た今大会注目選手】力強く振れる智弁学園・前川右京 明桜・風間球打まだ球速出る

[ 2021年8月22日 05:30 ]

<智弁学園・横浜> 6回無死一塁、智弁学園・前川が中越え2ランを放つ(撮影・亀井 直樹)
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 第103回全国高校野球選手権大会49代表校中、出場辞退となった宮崎商と不戦勝の智弁和歌山を除く全チームが登場した。今年は初戦で完封試合が目立ったが、コロナと雨の影響で練習不足となっていることも関係しているだろう。

 野手ではこの日の2回戦でバックスクリーンに運んだ智弁学園の前川右京。筋力がついて、体つきもいい。振る強さがついてきた印象。大阪桐蔭の池田陵真とともに、大砲として今後の成長が楽しみな選手だ。敦賀気比の大島正樹、前川誠太の2人もいい動きをしていた。前川は三遊間の深い位置からの強肩が目立った。1回戦で5安打を放った松商学園の織茂秀喜はヘッドが利いてシャープなスイングをしていた。

 投手ではノースアジア大明桜の風間球打(きゅうた)。体もがっしりしているし、フォームに「間」ができればさらにスピードは出そうだ。二松学舎大付の秋山正雲は上背はないが、切れがいい。シュート系の落ちる球を覚えれば、面白い素材。専大松戸のサイドスロー・深沢鳳介は鹿取義隆(元西武)を連想させる投手。開幕試合で無死満塁から3連続三振を奪った日大山形の滝口琉偉は投げっぷりが良かった。近江・山田陽翔ら2年生にも好素材が目立った。(元DeNAスカウト部長)

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