「僕は投手はやりません」 智弁学園・小坂監督も驚いた前川の宣言 3年前の誓いを実現してみせた

[ 2021年8月22日 05:30 ]

第103回全国高校野球選手権大会 2回戦   智弁学園5-0横浜 ( 2021年8月21日    甲子園 )

<智弁学園・横浜> 6回無死一塁、中越え2ランを放ちベンチ前で吠える智弁学園・前川 (撮影・亀井 直樹)
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 【記者フリートーク】前川は3年前の誓いを実現してみせた。中学3年時は投打で能力が高かったもののチームNo・1の存在ではなかった。智弁学園が興味を示したのも左投げの投手として。小坂将商監督から「智弁学園のエースになってくれよ」と期待の言葉を掛けられると「僕は投手はやりません。野手一本でいきます!」とたんかを切った。

 指揮官も目を白黒させたという決意表明。口にしたからには後には引けない。入学するまで「1年からレギュラーを獲って、甲子園で活躍する」と自らに言い聞かせ一日5時間の猛練習に励んだ。白米も一日6合をノルマに60キロ前後だった体重を80キロに増やした。別人のような体つきで現れ、指揮官をまた驚かせたという。15歳の強い覚悟が、この日の一発につながった。(アマチュア野球担当・北野 将市)

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