侍ジャパン・由伸「気を引き締めて丁寧に投球できた」開幕投手の役目果たす6回零封

[ 2021年7月29日 05:30 ]

東京五輪第6日 野球1次リーグA組   日本4ー3ドミニカ共和国 ( 2021年7月28日    福島県営あづま球場 )

<日本・ドミニカ共和国>先発し6回を2安打無失点と好投した山本
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 開幕投手の大役を果たした。山本は6回2安打無失点。5回2死からの4者連続三振締めなど9三振を奪い、劇勝を呼び込んだ。

 「初戦で緊張していたのもあって、初回に死球をぶつけてしまったり、バタついたけど、先制点だけは与えないように気を引き締めて、丁寧に投球できた。それが勝利につながってよかったです」。国歌斉唱するナインと離れ、ブルペンから一人、日の丸を見つめる右腕の眼光は鋭かった。初回に安打と死球で1死一、二塁のピンチを招いたが、元巨人の4番フランシスコを内角直球で二ゴロ併殺。これで勢いに乗った。150キロ超の直球とカットボールでコーナーを突き、カーブも織り交ぜて緩急も駆使。6回の3者三振の決め球は全て140キロ台の高速フォークだった。

 プロ参加が認められた00年シドニーの松坂、04年アテネの上原、08年北京のダルビッシュと、選ばれた者だけが立つことを許された開幕戦のマウンドで堂々の88球。今後の勝敗次第だが、順当ならメダル確定が懸かる8月4日の準決勝に中6日で回る見込み。山本が、金メダルを手繰り寄せる快投を再び披露する。(湯澤 涼)

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2021年7月29日のニュース