エンゼルス・大谷 今季3度目の140メートル弾 キング4差独走36号

[ 2021年7月29日 02:30 ]

インターリーグ   エンゼルス3ー12ロッキーズ ( 2021年7月27日    アナハイム )

<エンゼルス・ロッキーズ>5回2死三塁、大谷の右越え2ランに観客も総立ちになる(撮影・沢田 明徳)
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 エンゼルスの大谷翔平投手(27)が27日(日本時間28日)、ロッキーズ戦で特大の36号2ランを放った。自身2番目に並ぶ打球飛距離463フィート(約141メートル)。本塁打王争い2位のウラジーミル・ゲレロ内野手(22=ブルージェイズ)との差を「4」に広げた。今季450フィート(約137メートル)以上の打球6度も両リーグ単独トップ。本数も、飛距離も「キング」への道をひた走る。

 ひときわ大きな打球音がアナハイムの夜空に響き渡る。左腕ゴンバーは「打たれた瞬間に本塁打と分かった」と悔しがった。6球続けられたスライダー。最後に捉えた大谷は、一歩、二歩とゆっくり歩きだした。

 0―10の5回2死三塁からの36号2ラン。本拠地通算50本目のアーチは、自身2番目に並ぶ463フィート(約141メートル)の飛距離を記録した。大敗ムードでも、右中間席中段への特大弾に、ファンは跳び上がって喜んだ。ジョー・マドン監督は「驚くことは何もない」と真剣な表情で語り「完璧なスイングで本当に大きな音がした。右中間に飛んだ本塁打では一番、遠くへ飛んだと思う」と続けた。

 460フィート(約140メートル)超えの本塁打は今季3本目。スポーツ専門局ESPNのツイッターによれば、直近15シーズンで年間3度は球団で大谷しか記録していない。MVP3度の同僚トラウトや現役最多675本塁打のプホルス(現ドジャース)をしのぐ破壊力。しかも、低反発球が導入された今季の達成だけに驚異的だ。

 2日前に35号を放ち、前日には投手として5勝目。投打でフル稼働を続ける。試合前、週末の2試合で来場者に配布される「70年代ビンテージ風大谷Tシャツ」を自ら着てPRしたマドン監督は「彼は素晴らしいアスリート。制限はかけたくない」と言い切った。

 100試合を終えて大谷は本塁打だけでなく、長打率・682、62長打、232塁打も両リーグトップ。現在の年間58本ペースから、さらなる加速の予感も漂う。(柳原 直之)

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