中田翔 復活へ向け再出発 主砲の今後の野球人生に栗山監督「ここからが大事」

[ 2021年7月29日 08:30 ]

日本ハムの中田翔
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 急性腰痛で長期離脱していた日本ハム・中田翔内野手(32)が、27日にマツダスタジアムで行われた広島とのエキシビションマッチで1軍復帰した。故郷・広島で実戦復帰させるという栗山監督の粋な計らい。6月8日の阪神戦以来となる1軍の試合で、母・香織さんもスタンドで見守る中、6回に左前打を放った。復帰2戦目となった28日の同戦では初回に復帰後初適時打となる先制の適時二塁打。存在感を示した。

 昨季は打点王に輝き、今季も得点源としての役割が期待されていたが、今季は打率・193、4本塁打、13打点と極度の不振に陥った。打撃不振を理由に自ら2軍での再調整を申し入れ、5月17日には出場選手登録を抹消。そして、6月4日に1軍復帰した矢先の急性腰痛による戦線離脱だった。

 常々「翔は3冠王を獲得できる」と高い潜在能力を信じている栗山監督は、今年32歳を迎えた主砲の今後の野球人生を案ずる。「ここからが大事。体の技術を上げないと長く野球ができなくなる。そこは厳しく本人のために言っている。一塁やDHをやっていたらどんどん落ちてくる。他のポジションもやれって言ってみようかと思っている。自分の重さを速く動かせなくなったら野球は終わり」。まだまだ老け込む年ではない。ここから脂が乗ってくる年齢に入るだけに、成績が下降線に入らないように本人に釘を刺しているのだ。

 中田は今春キャンプで過去最重量に並ぶ110キロでキャンプイン。しかし、キャンプ中から「ずっと痛くて、おかしいな、おかしいなと思いながらやっていた」とし、2軍での再調整を経て昇格した際も「だまし、だましやっていた」と明かした。今回の2軍調整中に専門医の診察を受け「毎年、痛い、痛いと言っても結局はっきりしたことがわからなかったからモヤモヤしている部分もあったけど、部位がはっきりわかってホッとしている部分もある」と説明した。手術も選択肢にあった中で、まずは約10キロ減量して腰への負担を軽減。復活へ向け再出発することになった。

 中田は「今までは無理をしてカバーできていたことも、30歳を過ぎてからできなくなってきたり、衰えが早くなってきたのも実感している」と体の変化を口にする。中田不在の間に高浜が台頭したが、チーム全体として長打力不足は否めない。まだまだ中田の力は必要。ここから再びはい上がり、大きなアーチを量産する日が待ち遠しい。(記者コラム・東尾 洋樹)

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