ソフトバンク・谷川原 後半戦出場へ猛アピール弾 五輪代表の柳田の活躍に刺激 リチャードも2ラン

[ 2021年7月29日 05:30 ]

2021プロ野球エキシビションマッチ   ソフトバンク5-4DeNA ( 2021年7月28日    ペイペイD )

<ソ・D>8回2死、右越えにソロを放つ谷川原(撮影・岡田 丈靖)
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 ソフトバンクの谷川原健太捕手(24)が28日、「2021プロ野球エキシビションマッチ」のDeNA戦に出場し、弾丸の右越え本塁打で後半戦出場へ猛アピールした。1軍デビューを目指すリチャード内野手(22)も3回に一時は逆転となる中越え2ラン。長打力を秘めた“新戦力”の競争激化は大歓迎。前半戦低迷の原因となった得点力不足解消につなげたい。

 新戦力が頼もしい。まずは6年目の谷川原だ。3―4の8回2死。147キロ直球をすくい上げ、同点弾をライナーで右翼席に叩き込んだ。「打った瞬間、完璧だった。得意なゾーンに来たので打てて良かった」と胸を張った。

 自主トレで共に汗を流した柳田から刺激をもらった。この日、東京五輪代表として開幕戦でマルチ安打。劇的な逆転勝利に貢献した師匠の姿に「見ていました。やっぱり凄いです。近づきたいし、超えないといけない」。1軍で活躍し、恩返しを誓った。

 1軍デビューを狙う育成出身の4年目、リチャードも自慢の長打力を見せつけた。0―1の3回2死二塁。「少し詰まりましたが、押し込むことができた」と中堅テラスへ一時逆転となる2ラン。右の大砲候補は「シーズン中だったら良かったですね」と笑った。独立リーグから緊急補強したアルバレスも連日のマルチ安打と負けていない。グラシアル、デスパイネ、バレンティンらが故障や不振で打線は苦しい状況にある。新戦力の激しい競争で助っ人の代役候補が浮上してくれば、チームにとって大きい。

 工藤監督は「結果を残した選手を評価しないといけない。お客さんの前で“俺はここに居るぞ”とアピールすることは大事」とさらなる奮起を促した。得点力不足解消が後半戦巻き返しの鍵。新戦力組が打線を押し上げる。(福井 亮太)

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