米子松蔭 劇的逆転サヨナラ勝ち!西村主将「日本中の皆さんに感謝したい」

[ 2021年7月21日 13:51 ]

全国高校野球選手権鳥取大会2回戦 米子松蔭3―2境 ( 2021年7月21日    どらドラパーク米子市民球場 )

<鳥取大会 米子松蔭・境>9回2死満塁、サヨナラ打を放った小野(左)ら米子松蔭ナイン(撮影・後藤 大輝)
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 出場辞退から一転、試合出場が決まった米子松蔭ナインと、鳥取県高野連の打診に試合実施を了承した境ナインが2回戦で対戦。米子松蔭は2点を追う9回に3点を奪って3―2で逆転サヨナラ勝ちし、3回戦に駒を進めた。

 2点を追う9回に代打攻勢で無死一、三塁とし山崎泰輝(3年)の左前適時打で1点差。さらに2死満塁から4番・小野陽一朗(3年)の左前2点適時打で逆転サヨナラ勝ちした。試合後、西村虎之助主将(3年)は「1回出場辞退という形になって、悔しい、つらいことだったんですけど、日本全国の方々が応援、協力してくださったおかげで僕たちはこの場にいる。全国、日本中の皆さんに感謝したいです。ツイートは僕の思いだったが、周りの方々が応援してくれた。シンプルにうれしかった」と感謝し、「あきらめない、何とかしたいという気持ちがあればかなうこともあると実感しましたし、あきらめない気持ちが大切なんだと思いました」と話した。境の井上翔太主将(3年)からは「甲子園に行けよ」と声を掛けられたと言い「境高校が承諾してくれたおかげで試合ができた。境高校の思いを背負って、応援してくれる方々のためにプレーしたい。一戦一戦僕たちのプレーをして甲子園に出場し、全国で応援してくださる方々のためにも日本一を取りたいと思います」と誓った。

 同校は春の県大会の優勝校。第1シード校として17日の第1試合の2回戦から登場する予定だったが、学校関係者1人が新型コロナウイルスに感染したことが判明したため出場を辞退。1度は境の不戦勝となった。出場辞退を受け、西村主将が18日に「試合もできずに、このまま終わってしまうのは、あまりにも辛いです。何とか出場する道を模索していただけませんか?」とツイッターへの投稿。この投稿に各界の著名人らが続々と反応、政府まで動いて試合出場への道が切り開かれた。

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