藤蔭・高倉が決めた延長11回逆転サヨナラ! 3大会連続出場へ準決勝はVS明豊「やってきたこと出す」

[ 2021年7月21日 05:30 ]

全国高校野球選手権大分大会準々決勝   藤蔭3-2大分商 ( 2021年7月20日    別大興産 )

<藤蔭・大分商>サヨナラ打を放ち喜ぶ藤蔭・高倉
Photo By スポニチ

 打球が三遊間を抜けると、藤蔭の高倉寛(3年)は力強くガッツポーズした。11回無死一、三塁で左前に適時打を放ち、逆転サヨナラ勝ち。「おまえが決めてこいと(ベンチで監督や選手に)言われて打席に立った。最高にうれしかった」と喜んだ。

 3回戦の情報科学戦では6点差を追いつき逆転勝ち。この日は序盤から投手戦になり延長戦に突入し、1点を追う11回にドラマが待っていた。四球と安打で無死一、二塁として4番・原田琉成(3年)の左前適時打で同点。「絶対にランナーを還すつもりだった」と胸を張った。原田は安打を打った直後に一塁上で左太腿がつり代走が送られた。5回から症状を覚えていたが、ケアをしながら出場していたという。「打って気が楽になったのかな」と死力を尽くした結果だった。

 「冬の前までは1回も逆転勝ちとはなかったと思う」と高倉は振り返る。冬場は毎日1500スイングで打撃を鍛えてきた成果を発揮した。準決勝は優勝候補本命の明豊と対戦する。現チームは3戦3敗。5月に行われた県選手権の決勝では1―21で敗れた。「やってきたことを出したい」と高倉。18、19年からの3大会連続出場に向けての大一番に挑む。

続きを表示

2021年7月21日のニュース