侍・梅野 金メダル獲りへ甲斐と共闘 捕手同士「切磋琢磨してやっていきたい」

[ 2021年7月21日 05:30 ]

侍J強化合宿2日目

<侍ジャパン強化合宿>投内連携でホームを守る梅野(左)と甲斐(撮影・篠原 岳夫)
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 東京五輪に出場する侍ジャパン・梅野隆太郎捕手(30=阪神)が20日、楽天生命パークで一般非公開の強化合宿2日目に臨み、甲斐との共闘を誓った。投手陣の特徴や作戦面の情報共有を徹底し、悲願の金メダル獲りへ貢献する覚悟。そんな梅野ら侍メンバーに向け、2008年北京五輪で日の丸を背負った阪神・矢野燿大監督(52)は「金言」を贈った。

 日焼けした精悍(せいかん)な顔つきが、燃えるように赤い日の丸のユニホームに映えた。強化合宿2日目を終えた梅野のまなざしは、1週間後に迫る本番を見据えた。

 「いよいよだなと。緊張感も増してきましたし“やってやるぞ”という気持ちです」

 司令塔である捕手。シーズンはもちろん国際試合、しかも短期決戦の舞台では、さらに重要性を増すポジションだ。だから寸暇を惜しむ。アップの時間には投手陣と積極的にコミュニケーションを図る。宿舎に帰っても「パ・リーグの投手は、なかなか見る機会がない」と映像確認を怠らない。初選出の梅野にとっては、特に他球団の投手の特徴を早い段階で把握することが絶対条件。その最善策が、同じ捕手である甲斐との共闘だ。

 そのきっかけは、憧れの人だった。甲斐は今回、04年アテネ五輪に出場したソフトバンク・城島健司会長付特別アドバイザーから「捕手同士の対話が重要になる」との金言を授かってきていた。梅野も慕う“レジェンド”の後押し。逆らう理由は見当たらない。加えて大学時代から親交もあり「拓也」「梅野さん」と呼び合う仲でもあった。すでにコンビネーション抜群。梅野も呼応する。

 「いろんなことを共有して戦っていこうと。なかなか時間がない中ですが、なるべく早くつかんで、学びながら2人で切磋琢磨(せっさたくま)してやっていきたい」

 ただチームのために共闘する半面、一捕手としてはライバル同士でもある。扇の要が競い合い、高め合う。これも侍ジャパンにとってプラスに違いない。

 「当たり前のことを当たり前にできることが大事。それができるように自分の力を継続してやっていく」

 強肩、高度なブロッキング技術に加え、今季の得点圏打率・385が示す勝負強い打撃も持ち味。福岡大4年時に出場した日米大学野球選手権では主将で4番の経験もある。「プロ野球のリーグ戦と違いミスを取り返すところは少ない。ワンチャンスをモノにするスタイルで学生の時もやってきた」。国際舞台の難しさも知る。

 会沢の負傷離脱による追加招集。だが一歩も譲るつもりはない。「代表として胸を張ってやるために、チームの一つのピースとして勝利に貢献できるように。そして、金(メダル)という目標に届くように」。虎の正妻が、大舞台で躍動する準備を整える。(湯澤 涼)

 ▽梅野と日本代表 福岡大2年時の11年と、4年時の13年に侍ジャパン大学代表に選出され、7月の日米大学野球選手権に出場。主将を務めた13年は全5試合に4番DHでフル出場し、20打数6安打4打点。2勝2敗で迎えた第5戦ではソロ本塁打を含む2安打2打点で勝利に貢献し、日本を2大会ぶり17度目の優勝に導いた。

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