米子松蔭 劇的逆転サヨナラ勝ちにネット「ミラクルの始まり」「境にも惜しみない拍手を」

[ 2021年7月21日 14:31 ]

全国高校野球選手権鳥取大会2回戦 米子松蔭3―2境 ( 2021年7月21日    どらドラパーク米子市民球場 )

<鳥取大会 米子松蔭・境>逆転サヨナラ勝利した米子松蔭ナイン(撮影・後藤 大輝)
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 出場辞退から一転、試合出場が決まった米子松蔭ナインと、鳥取県高野連の打診に試合実施を了承した境ナインが2回戦で対戦。米子松蔭は2点を追う9回に3点を奪って3―2で逆転サヨナラ勝ちし、3回戦に駒を進めた。

 1度はあきらめかけた夏の舞台に帰ってきた米子松蔭ナインが完全燃焼したいという最後の夏にかける熱い思いで逆転勝利を手にした。4回に1点を先制され、6回にも1失点し2点のビハインドを背負ったが、最終9回に代打攻勢で無死一、三塁とし山崎泰輝(3年)の左前適時打で1点差。さらに2死満塁から4番・小野陽一朗(3年)の左前2点適時打で逆転サヨナラ勝ちした。

 この激闘にインターネット上では「ミラクルの始まり」「これだから高校野球は、面白い!」「米子松蔭の粘りにあっぱれ!」などの声が上がり、「境高校にも惜しみない拍手を送りたい!」「勝った米子松蔭は勿論ですが、境高校もよく頑張ったと思います」「勝った方も、負けた方も立派の一言」「一度勝ちとなった身からやり直し、やりづらい部分はあっただろうけど境高校関係者の皆さんが快く許諾してくれたからこその一戦。上げた声に賛同してくれた多くの人々、境高校関係者の皆さんの力を背に松蔭ナインは頑張ってほしい」など境の健闘を称える声も多く上がった。

 米子松蔭は春の県大会の優勝校。第1シード校として17日の第1試合の2回戦から登場する予定だったが、学校関係者1人が新型コロナウイルスに感染したことが判明したため出場を辞退。1度は境の不戦勝となった。出場辞退を受け、西村虎之助主将が18日に「試合もできずに、このまま終わってしまうのは、あまりにも辛いです。何とか出場する道を模索していただけませんか?」とツイッターへの投稿。この投稿に各界の著名人らが続々と反応、政府まで動いて試合出場への道が切り開かれていた。

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