五輪代表・源田 悲願の金メダルへ ユーティリティープレーヤーとしてチーム支える

[ 2021年7月21日 09:30 ]

<侍ジャパン強化合宿>居残りノックの後で話をする(左から)源田、稲葉監督、菊池涼(撮影・篠原岳夫)
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 登録人数に制限がある国際大会。短期決戦にはアクシデントも付きもので、ユーティリティープレーヤーの存在が際立ってくる。東京五輪日本代表の中では、内外野に捕手までこなすソフトバンクの栗原。そしてもう一人、西武の源田がいる。

 17日の球宴第2戦。野球を始めたころから「ずっとショートです」という源田は途中出場で三塁に入ると、二塁にも就いた。コーチとしてチームに帯同していた辻監督から「ちょっと、やっておくか?」と打診を受け「やっておきます」と応じた。

 東京五輪本番を見据えたシフトだった。仙台市内で始まった強化合宿初日の19日には、全体練習後に三塁の位置でノックを受けた。「景色が全く違う」と切り出し「打者との距離、一塁との距離も違う。できる限り、たくさんノックを受けたり打球を捕ったりして、準備したい」と限られた時間を有効に使う。

 28日の初戦はドミニカ共和国。2戦目のメキシコもだが、強打が特徴のチーム。守備固めなど重要な任務を任されそうな源田は「守備からリズムをつくるような形になると思う。自分が与えられたところで、しっかり仕事をできるようにしたい」とイメージ。「小技で失敗がないように」とバントや走塁練習などにも余念がなかった。

 侍ジャパンのショートのレギュラーには坂本が座る。プロ5年間、遊撃にしか就いたことがない源田にも築き上げてきたプライドがあるが「与えられたところでしっかりと仕事をして。チームの勝利に貢献できるように頑張りたい」と言う。悲願の金メダルには、源田や栗原のような貴重な選手が欠かせない。(記者コラム・川手 達矢)

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