日本ハム・斎藤佑樹 269日ぶり実戦復帰「長い9球だった」

[ 2021年7月13日 05:30 ]

イースタンリーグ   日本ハム9―0DeNA ( 2021年7月12日    鎌ヶ谷 )

イースタン・リーグ、DeNA戦で今季実戦初登板を果たした日本ハム・斎藤
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 喜び、緊張感、焦り…。さまざまな思いが交錯した。右肘じん帯断裂から復帰を目指す日本ハム・斎藤が、イースタン・リーグ、DeNA戦で昨年10月以来269日ぶりに実戦のマウンドに立った。

 6回に2番手で登場し、直球にツーシームなどを駆使し、1軍経験豊富な戸柱、嶺井らをわずか9球で3者凡退。最速は132キロだった。「凄く緊張したのでホッとはしています。プロの打者を3人だけでも抑えられたことはとてもうれしい。長い9球だった」。雨で登板予定が2度流れた末の実戦。充実した表情で大きく息をついた。

 昨年10月16日のイースタン・リーグ、巨人戦で右肘の違和感を訴え、後日じん帯断裂が判明。「野球をやめなくちゃいけないと思った」と最悪も覚悟した。手術も視野に入れたが、早期復帰を目指し、PRP(自己多血小板血しょう注入)療法を選択。キャンプから連日200球程度の投げ込みを行いながら、段階を踏んできた。

 もちろん、ここがゴールではなくスタート。「シーズンも半ばに入ってきたので、早くチームの戦力になれるようにというのと、とりあえず今日は結果を意識して投げた。次からは早く1軍に上がれるように貪欲に打者を抑えたい」。1軍登板は19年を最後に遠ざかる。背水の11年目。ここからはい上がる。 (東尾 洋樹)

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2021年7月13日のニュース