【復刻版・大谷翔平の水原通訳が語る】グリーンモンスター越え弾呼んだ?ボストンでの“トラウト会”

[ 2021年7月13日 00:50 ]

水原一平通訳 I REPORT

大谷(左)も水原通訳(中央)もトラウトの早期復帰を願っている
Photo By スポニチ

 エンゼルスの大谷翔平投手(27)が出場するオールスター戦(13日=日本時間14日)前日の本塁打競争では捕手役を水原一平通訳(36)が務める。メジャー生活をともに歩んできた名コンビ。大舞台を前に、水原通訳がスポニチ紙面で大谷の素顔などを紹介してきたシリーズ「水原一平通訳 I REPORT」を「復刻版」として再配信します。

  ◇       ◇

 連日、翔平が凄い活躍ですね。日本での報道は1年目と比べてどんな感じでしょうか?翔平自身はこれだけ活躍していてもそんなにはしゃぐこともなく、いつもと変わらないですね。

 4月28日のレンジャーズ戦後。シアトルへの移動直前に2回目のワクチンを接種しました。翔平は副反応が若干つらかったとは言っていましたけど、1回目より軽かったようです。

 一方、僕は1回目は筋肉痛のような痛みだけでしたが、2回目はベッドから出られないくらいのつらさがありました。その日は試合のない日でしたが、フレッチ(フレッチャー)とか何人かも同じような感じだったと聞いています。そこから10時間後くらいで楽になって、翌日の試合の時は大丈夫でしたね。

 6日のレイズ戦前には、翔平がこれまでたくさん気にかけてもらっていたプホルス選手のDFA(事実上の戦力外)が発表されました。急なことだったので誰も最後の言葉を交わすチャンスがなかったようです。5日は翔平の登板日。降板後にベンチ裏で「ナイスピッチング」と声を掛けてもらい、今思えばあれが最後の会話でした。8月6~8日(日本時間7~9日)に(移籍先の)ドジャース戦があるので、翔平と改めてあいさつしに行きたいと思っています。

 14~16日は2年ぶりにレッドソックスの本拠フェンウェイ・パークでの試合でした。100年以上の歴史がある球場の雰囲気が良く、翔平は球場はもちろんボストンの街並みも気に入っていました。2年前と同じように、今回も「球場、きれいだな」とずっと言っていましたね。

 ボストンやその前のヒューストン遠征では試合後にトラウトの部屋に何人かで集まって食事をしていました。トラウトがピザやチキンウイングを大量に頼んで、みんなでつまみました。フレッチ、アップトン、イギー(J・イグレシアス)もいて、ずっと「ESPN」のニュースで他球団の結果やハイライト映像を見ながら、わちゃくちゃしていました。

 その後、トラウトは試合中に右ふくらはぎを痛めて負傷者リスト(IL)入りしてしまいましたが、一日でも早く万全の状態で帰ってきてほしいですね。みんなが待っています。(エンゼルス通訳)

                         2021年5月26日

続きを表示

2021年7月13日のニュース