【復刻版・大谷翔平の水原通訳が語る】大谷はキューバで生ける伝説!? 新メンバーが称賛

[ 2021年7月13日 00:30 ]

水原一平通訳 I REPORT

水原一平通訳
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 エンゼルスの大谷翔平投手(27)が出場するオールスター戦(13日=日本時間14日)前日の本塁打競争では捕手役を水原一平通訳(36)が務める。メジャー生活をともに歩んできた名コンビ。大舞台を前に、水原通訳がスポニチ紙面で大谷の素顔などを紹介してきたシリーズ「水原一平通訳 I REPORT」を「復刻版」として再配信します。

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 エンゼルス・大谷の通訳を務める水原一平氏(36)もチームの一員としてシーズンを戦っている。チームや大谷の現状を伝える同氏の大好評コラム「水原一平通訳 I REPORT」は連載4年目に突入。昨季までと同様、月1度のペースで伝える。

 翔平のメジャー4年目がスタートしました。特に今季は、伸び伸び楽しんでますよね。他の選手への応援にも熱が入っています。今まで入っていなかったわけではないですが(笑い)。勝つとめちゃくちゃ喜びますしね。

 ファンの方々の存在はかなり大きくて、特に本拠地(観客は現在、約33%が上限)は満員なんじゃないかというくらいの声援に感じます。盛り上がり方が全然、違いますね。

 開幕2日前の3月30日のドジャースとのオープン戦前に、翔平は新型コロナウイルスのワクチンを接種しました。僕も左腕に打って、左半身が筋肉痛になったのが2日くらい続いただけで、副反応は軽かったんですが、翔平は結構つらそうでしたね。だるい感じで、たぶんちょっと熱も出ていたと思います。つらさが完全に抜けたのは開幕して4、5日後くらいじゃないですかね。ワクチンは2回目も打つ必要があり、だいたい30日後と言われています。

 新しいチームメートとも仲良くやっています。新加入の遊撃手J・イグレシアスは特に翔平のことが大好きですね。翔平に会うたびに「ショーヘイ!」って満面の笑みです。「噂通りだ、おまえの実力は。あり得ない。人間じゃない」といつも言っています。翔平が打つとめちゃくちゃ喜ぶんですよ。ちなみに、同じく新加入の守護神R・イグレシアスも翔平にかなり興味を示しています。2人ともキューバ出身。キューバで翔平は「生ける伝説」らしいですよ。

 4日のホワイトソックス戦で「2番・投手」で初球本塁打を打ちましたが、試合前のジョー・マドン監督の「予言」には驚きました。スタメンが発表され、僕が「翔平は日本で1番打者で先頭打者で初球本塁打を打って、8回投げ切って勝ったことがある」と監督に伝えると、「またやるんじゃないか」と言っていました。本当にそうなって、びっくりしました。

 翔平は古巣の日本ハムのことももちろん気に掛けていますよ。アリゾナからロサンゼルスに帰る車内で日本ハムの開幕戦をネット中継で見ました。惜しくも敗れましたが「頑張ってほしいね」とずっと言っていましたね。

 僕が翔平に期待することはいつも同じです。とにかくシーズン最後までケガなくやり終えるというのが一番です。それができたら結果は絶対ついてくると思います。(エンゼルス通訳)

2021年4月27日

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