ヤクルト奥川「僕がずっとテレビで見ていたような選手」 巨人戦初登板で意識も好投 坂本から2三振奪う

[ 2021年7月13日 21:37 ]

セ・リーグ   ヤクルト14―6巨人 ( 2021年7月13日    東京D )

<巨・ヤ>4勝目を挙げスタンドに帽子を振る奥川(撮影・篠原岳夫)
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 ヤクルトの2年目右腕・奥川恭伸投手(20)が今季10試合目、プロ通算11試合目の登板で巨人戦に初登板初先発。味方打線の7本塁打14得点という大量援護にも後押しされて6回6安打3失点とまとめ、巨人戦初勝利となる今季4勝目(2敗)をマークした。

 受け取ったウイニングボールをうれしそうに何度もこねた後、ユニホームの左後ろポケットに大切にしまいこんだ奥川は「野手の皆さんにリズムを作っていただいて、すごく投げやすいリズムの中で投げさせてもらえたので、何とかゲームを作れたのが良かったのかなって思います」と笑顔。初めて対戦した巨人について「名前のある選手がすごく多かったので、ちょっと意識した部分はあったんですけど、何とか頑張ろうと思って投げました」と初々しい表情を見せた。

 「上位に入っている選手は、僕がずっとテレビで見ていたような選手だったので…はい。すごく意識しました」と奥川。4番・岡本和には3打数3安打2打点と打ち込まれたものの、侍ジャパンでもある2番・坂本は三ゴロの後、2打席連続三振、5番・ウィーラーも2三振と併殺打に抑えた。坂本について聞かれると「たまたまだと思うんですけど…はい」とはにかみ「いいバッターを抑えられたのはすごく良かったことかなと思います」と続けた。

 味方打線は、奥川が降板する6回までに6発10得点。最終的には14安打7発で今季最多の14得点を挙げた。1試合最多本塁打の球団記録は2007年7月11日の広島戦(神宮)でマークした8発だが、この時は延長11回に出た8発目がラミレスのサヨナラ弾。9回までに限定すると球団タイ記録となる1試合7発で20歳右腕を援護した。「本当にきょうは野手の皆さんに助けられました」と奥川。個人的には前半戦のラスト登板で、次回登板は東京五輪開催によるリーグ中断明けの8月以降となるが「ここまで順調に投げることができていますし、前半戦勝って終わりたいなと思っていたのできょうの勝ちっていうのは本当にうれしいですし、後半戦もしっかりチームの力になれるように頑張りたいと思います」とハキハキと答えていた。

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