阪神・青柳　報われた7回3失点「勝ってくれて良かった」　さあ次は五輪舞台で米代表オースティン斬りだ

セ・リーグ   阪神4ー3DeNA （ 2021年7月12日    甲子園 ）

＜神・D（13）＞　6回、大山の好守に笑顔の青柳（撮影・大森　寛明）
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　自身に勝ち星はつかなくても、気分は最高だ。サヨナラ勝利の輪に阪神・青柳も加わった。苦しい道のりだっただけに勝った喜びは格別。最高の夜を味わった。

　「最後に勝ってくれて良かったなと思います」

　笑顔がはじけた。敗戦投手になることも覚悟していた。3回には自らの失策が絡んで先制を許すと、7回は2四球からの2死一、二塁で2年目・森へのスライダーが甘く入り、2点の追加を許した。「ボクのエラーからピンチをつくったり、四球を出してランナーをかえしたりとか迷惑をかけた。それでも何とか粘れたので」と7回3失点（自責1）で耐え、味方の逆転を信じる思いが最後に実った。

　前半ラスト登板で感動を味わった。次の大舞台は日の丸を背負っての東京五輪。この日も米国代表で出場するオースティンを3打席連続凡打に仕留めた。侍ジャパン稲葉監督も「特殊球だ」と注目するツーシームでゴロを打たせる投球は健在。チームの代表として世界を相手にする。思いを強くした勝利だった。（鈴木　光）