八代東・藤本直 「人生初」サヨナラ打! ヒーローはなぜか苦悶の表情…一塁ベース回って左足つっていた

[ 2021年7月13日 05:30 ]

全国高校野球選手権熊本大会1回戦   八代東3-2熊本商 ( 2021年7月12日    リブワーク藤崎台 )

<八代東・熊本商>サヨナラ打の八代東・藤本直は左足をつって苦悶の表情
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 「人生初です」というサヨナラ打を放った八代東の藤本直哉(2年)は苦悶(くもん)の表情で試合後の整列に向かった。2―2の9回1死二塁。内角の変化球を捉えると、打球は三塁線を破った。チームメートが歓喜に沸く中、藤本直は一塁ベースを回ったところで左足がつるアクシデント。それでも試合後は笑顔で「ランナーを還してやる気持ちだった。(打球が抜けたときは)よっしゃーと思いました」と胸を張った。

 勝ちたい理由があった。「4番・三塁」としてチームを引っ張ってきた江口幸太主将(3年)が大会前に左肘を痛め、この日はベンチスタート。主将を欠いた打線は7回まで無得点と苦しんだ。藤本直は「主将のためにも打てて良かった」と喜び、大里尚純監督は「よく打ってくれた」と称えた。

 夏は07年以来の甲子園出場を目指す。藤本直は「熊本商の分も勝って、優勝したい」と意気込んだ。(杉浦 友樹)

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2021年7月13日のニュース