ソフトバンク ロッテに3連敗3位転落…武田、得意カーブ減らし今季最悪4失点

[ 2021年5月12日 05:30 ]

パ・リーグ   ソフトバンク1―4ロッテ ( 2021年5月11日    ペイペイD )

<ソ・ロ>2回無死、レアードに左越え本塁打を打たれ肩を落とす武田(撮影・中村 達也)
Photo By スポニチ

 3位転落…。ソフトバンクは11日、0・5ゲーム差に迫られていたロッテに1―4で敗れた。先発の武田翔太投手(28)がレアードに2打席連続ソロを浴びるなど、7回7安打4失点で今季2敗目。打線も苦手とする相手先発・二木の攻略に苦しんだ。このカード3連敗となり、ロッテと入れ替わりで3位に転落した。

 3点を追う9回。ソフトバンク・武田はベンチから祈るようにグラウンドを見つめたが、思いは通じなかった。1死二塁で中村晃が遊直併殺に倒れてゲームセット。肩を落としながらベンチ裏へ引き揚げた。

 「序盤からリズムに乗ることができなかった。流れを相手に渡してしまった。チームに勢いをつけたかったが、期待に応えることができなかった」

 今季初めてカード初戦の先発マウンドを任され、7回まで投げるも今季ワースト4失点で2敗目を喫した。

 投球スタイルを変えて臨んだが、通じなかった。この日投じた110球のうち得意球のカーブをわずか17球と減らしたが、結果的に裏目に出た。0―1の2回、先頭のレアードに3ボールからスライダーを左翼席に運ばれ今季初被弾。4回にもレアードから初球の直球を右翼席へと運ばれた。痛恨の2打席連続被弾。被安打7のうち6本は直球、スライダー、フォークとカーブ以外の球種だった。

 前回4月29日の日本ハム戦では7回4安打無失点と好投。それまで5割近く占めていたカーブを89球中25球と28%に減らし、スライダーとフォークの割合を増やした。この日はさらに15%までカーブの割合が減った。投球に緩急がつき、打者の目線を狂わせていたカーブが減ったのはロッテ打線には好都合だったかもしれない。

 さらに2本塁打はいずれもファーストストライクを痛打され、工藤監督は「勝負するという思いがないと。2スイングで2本はちょっとね…。ギアを一個上げるくらいではないと」と不用意な2球に苦言を呈した。8戦連続で先発に白星が付かない状況と指揮官の悩みは深い。

 対ロッテ戦3連敗で4月16日以来の3位と後退した。「2連戦なのでより(初戦が)大事だった。戦いというのは隙を見せた方が負ける」と工藤監督。カード初戦は1分けを挟んで4連敗。波に乗りきれない戦いが続く。

続きを表示

2021年5月12日のニュース