楽天・則本昂が今季初2桁の10奪三振で3勝目 8戦連続2桁Kのプロ野球記録保持

[ 2021年5月12日 19:04 ]

パ・リーグ   楽天4―3西武 ( 2021年5月12日    楽天生命 )

<楽・西(8)>西武に勝利し笑顔でポーズする島内(左)と則本昂(撮影・白鳥 佳樹)
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 楽天の則本昂大投手が今季初の2桁となる10三振を奪い、4月7日以来となる白星の3勝目(1敗)を挙げた。今季自己最多となる121球を投げ、7回6安打3失点、3四球。「四球が多くて球数が増えたが、野手の皆さんに助けてもらって勝ったと思います」と振り返った。

 初回3者凡退で森をフォーク、中村をスライダーでともに空振り三振に斬る抜群の立ち上がり。直球は最速152キロで、空振りやファウルも奪い力強かった。「真っすぐ自体は悪くなかったと思うので、そことフォークとスライダーの組み合わせが良かったかなと思います」と持ち味を発揮した。

 17年にはプロ野球記録の8試合連続2桁奪三振をマークした。それが昨季は18試合に投げ、2桁奪三振は6月26日の日本ハム戦での10三振の1試合だけだった。

 7回、1点差に迫られてなお2死一塁。3番中村を、この日最後の121球目となるフォークで空振り三振に斬り、自らの代名詞だった2桁10三振に達して、救援陣に後を託した。

 石井監督は「力強い真っすぐと変化球をしっかり投げられていた。頼もしい投球だった」と高く評価。「ノリ(則本昂)ぐらいのクラスの投手は7回しっかり投げきってくれることが凄く大事。僕の中で先発の仕事というのは、7回120球というところ。しっかりこなしてくれた」とうなずいた。

 三振を多く奪う本来のスタイルが戻りつつあり、「三振を取れることでピンチを脱する投手だし、自分の投球本能というものが呼び起こされると思う。三振が全てではないが、そこは彼にとっては一つのポイントみたいなものではあると思う」と頼もしげに振り返った。

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2021年5月12日のニュース