阪神・ロハス「気持ちよかった」初打点 初安打お預けも全力プレー 好守もみせた

[ 2021年5月12日 05:30 ]

セ・リーグ   阪神4ー4中日 ( 2021年5月11日    甲子園 )

<神・中>4回1死二、三塁、二ゴロに倒れるも来日初打点を挙げるロハス(撮影・北條 貴史)
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 初見参となった甲子園でロハス・ジュニアの来日初安打はお預けとなった。だがそれで終わりではない。初打点を記録し、好守でもチームをもり立てた。

 「守備もそうですし、一塁に(全力で)走るのも、自分のプレースタイル。常に全力でやっている。気持ちよかったです」

 まずはプレーボール直後に守備で魅せた。先頭・大島のライナー性の当たりに前進しスライディングキャッチ。本来なら歓声が沸くはずの好プレーだったが、無観客開催のこの日はなし。代わりに一塁ベンチからナインの称える声が響いた。

 2回先頭では米国のシンガー・ソングライター、ケイティ・ペリーが歌う「Smile」の登場曲で本拠地初打席を迎えたが、遊ゴロに倒れた。だが続く1―4の4回に最低限の仕事を果たした。1死二、三塁の好機で二ゴロ。その間に三塁走者のマルテを迎え入れた。来日初打点は劣勢から追い上げに転じる貴重な1点となった。

 両打ちのR砲は8回2死でこの日初めて左打席に入ったが、又吉のカットボールに詰まらされ右飛に倒れた。初先発した8日のDeNA戦に続き快音は聞かれず、ここまで8打数無安打。それでも今季初のフル出場で、有観客開催が再開する12日の中日戦へ気持ちを切り替えた。

 「甲子園球場で素晴らしいファンの方々の応援があるのが、阪神に来た一つの理由。コロナ下で制限がある応援になると思いますし残念ですけど、ファンの方の前でプレーできるのは本当に楽しみ。一生懸命頑張って楽しみたい」。戦いは始まったばかり。ここからは虎党の声援を背に、上昇気流に乗る。(長谷川 凡記)

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2021年5月12日のニュース