マー君 本拠地で調整、順調回復に笑み ブーン監督満足げ「良い反応を示してくれている」

[ 2020年7月14日 20:24 ]

ヤンキースの田中将大投手
Photo By スポニチ

 軽度の脳振とうからの復帰を目指すヤンキースの田中将大投手(31)が、13日(日本時間14日)に本拠地ヤンキースタジアムで調整した。

 外野で約40メートルの距離からのキャッチボール後、平地でブルペン捕手を立たせたまま力を込めて18球。現在取り組んでいるワインドアップ、セットポジションの両方から勢いのある速球、変化球を投げ込んだ。その後に軽めの短距離走も8本こなし、クラブハウスに戻る際にもチームのSNS担当に笑顔を見せるなど、明るい表情が順調な回復を感じさせた。

 アーロン・ブーン監督も「今日は強度をさらに上げ、キャッチボールをし、下半身のトレーニングも行った。運動量を増やしても、良い反応を示してくれている」と回復の経過には満足げ。「(投球練習がいつになるかの)考えはある」とも語っており、ブルペンに入る日は遠くはなさそうだ。

 もっとも、地元メディアから「田中は開幕週までに準備が整うと思うか」と問われると、指揮官は「準備ができているというのをどう考えるかによる。彼はまだ明らかに投球量が不足している」と言葉を濁した。

 「マサ(田中)に関しては一歩ずつだ。次のステップはまずマウンドから投げ、その後にどう反応するか。続いて打者に対峙することになるが、それを今から1~2週間のうちにできるかどうか。そういう流れから今後は決まっていく」。ブーン監督はそう述べた上で、田中の調整に時間がかかった場合、「ロースター枠が広がったおかげでフレキシブルに起用ができる」と別の方向性にも言及している。田中の今季初登板がいつになるか、今後しばらくの経過で決まってきそうだ。(ニューヨーク・杉浦大介通信員)

続きを表示

2020年7月14日のニュース