上位打線の起爆剤 ソフトB・栗原「打撃は、練習から今も試行錯誤 まだまだ納得していない」

[ 2020年7月14日 05:30 ]

ソフトバンク・栗原
Photo By スポニチ

 3年ぶりリーグ制覇と日本一4連覇を狙うソフトバンク。開幕ダッシュには失敗したが、巻き返しへ期待がかかる。そんな中で内・外野とマルチに先発出場を続けているのが栗原陵矢捕手(24)。高卒6年目で初の開幕スタメンを勝ち取り、上位打線の起爆剤として、14日からのオリックス戦を前に、ここまで2度の猛打賞など打率・272で4本塁打もマークしている。収穫と、課題を謙虚に振り返った。(取材・構成 井上 満夫)

 ――開幕のロッテ戦は自身の劇的な延長10回サヨナラ打。ここまでの戦いを振り返ってどうか。
 「いい時もあれば、悪い時もある。まだまだですねー。必死に、やっていますね」

 ――毎日、出場し続けている。手応えは。
 「自信は感じていませんし、出してもらっているだけです。本当にありがたいことですし、うれしいですね」

 ――主に上位打線、特にリードオフマンとしての起用が続く。打席でのテーマや、打順へのこだわりは。
 「初回は、思い切っていこうと思っています。回が進むと役割をどうしようかな、と考えながらやっています。状況によって攻め方はいろいろとある。スコアラーさんと話をしながら、どういう狙い球がいいかを考えています。映像を見たりして、そこはしっかり準備しないと、と思っています。打順は、どこがいいとかはないですね」

 ――ここまで自己最多を更新する4本塁打をマーク。バットがスッと内側から出て振った後の押し込みで強烈な打球が飛んでいる。打撃での手応えは。
 「打撃は、練習から今も試行錯誤していますよ。何か、違う日もある。まだまだ納得はいっていません」

 ――6連戦が続く中で出場を続けている。正直、疲れはないか。
 「なるだけ湯船に漬かることはやっていますが、僕(の体)は大丈夫です(笑い)」

 ――今オフの自主トレ。中村晃らと長崎市内で共同生活をし食生活、打撃面から改善したと聞いた。
 「まず野球への取り組み方、姿勢を学ばせてもらいましたし、打撃では“調子悪い時、いい時は、こう”と自分の引き出しも増えた。考え方は、変わりましたね」

 ――打率はここまで・272。今季は広角にも打てていて打率も残している印象だが。
 「少しずつですが、結果や率は残っているのかな。でも、下がったりもしています。チャンスで打てない時は本当に悔しいです」

 ――10日から今季初めてお客さんが入ってのプロ野球が始まった。無観客との違いは。
 「やっぱり違いますね。一球一球、拍手をもらえてうれしかった。本当に感謝ですね」

 ――残り99試合、出場にこだわるのか? 捕手にこだわるのか。
 「今は一回、(捕手での出場は)捨てて一日、試合に出ることを考えてやっています」

 ――ここまで一塁手、右翼、左翼手に加え、本職の捕手も担った。マルチ選手として攻守での今後の課題は。
 「打撃ではまだ三振が多い。三振を減らしたい。何とか出塁を考えたりして、率を残せるように。チャンスで打てないのは悔しいし、もっと何とかできたとも思う。守備においても、慣れないポジションでの動きなどで、まだまだ不安はあります。そこを取り除いていきたいですね」

 ――夏から秋へ、シーズンは続く。最後に今季に懸ける思いを。
 「まだまだ、約100試合ある。最後にリーグ優勝できるように。ケガなく、僕の力がチームに貢献できるように頑張りたいです」

続きを表示

2020年7月14日のニュース