巨人・原監督 ミスター超え1035勝も「忘れてました」「一心不乱にきょうのゲームと」

[ 2020年7月14日 22:20 ]

セ・リーグ   巨人7―2広島 ( 2020年7月14日    マツダ )

<広・巨>勝利し菅野(左)とタッチを交わす原監督(撮影・奥 調)
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 巨人の原辰徳監督(61)が14日の広島戦(マツダ)で監督通算1035勝目を挙げ、長嶋茂雄終身名誉監督(84)を抜いて歴代単独12位、球団歴代単独2位に立った。歴代1位は鶴岡一人監督の1773勝、球団歴代1位はV9を成し遂げた川上哲治監督の1066勝。

 甥のエース菅野が5回無失点、打線は主砲・岡本の3ランなど10安打で7点を挙げての完勝。尊敬するミスターを監督勝利数でついに超えた原監督は試合後、1035勝について聞かれると「忘れてました」と苦笑いでまず第一声。4日の中日戦(東京D)で1034勝目を挙げミスターに肩を並べてたが、そこから今季初の4連敗を喫していただけに「このところ苦しい戦いが多かったものですから。忘れてました。今、言われて思い出しました、はい」と苦笑いで繰り返した。

 2017~2018年にかけて13連敗を喫したこともある鬼門・マツダでの広島戦に7―2と快勝。12日に陥落した首位に返り咲いた1勝は格別のはずだ。それでも原監督は「感謝の言葉というのはね、あるんですけれども。われわれ戦っている志半ばというのでいくとですね、あまり…なんていうか、喜んでもいられないというのが本音でございます」と自身の記録については控えめ。

 長嶋終身名誉監督の数字を抜いたことについて改めて聞かれると「すごく偉大な先輩であり、私にとっても大変強く影響を受けさせていただいた先輩の一人でございます」としながらも「そのことに対しては本当にどう表現していいか分からないぐらいの感謝はあるんですが。本当にこう…戦うっていう部分においてですね、われわれ戦場にいるもんですから。もうそういうことも本当に忘れて一心不乱にきょうのゲームと。それが本当に本音です」とその率直な胸中を明かした。

 あと31勝に迫った川上監督の記録には「ひとつひとつの勝利を積み上げていくっていうことがとても大事なことだと思ってます」とキッパリ。「あしたの勝利というものを強く目指すということがですね、そういうことも近づいてくるのかなというふうに思います」と話していた。

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2020年7月14日のニュース