“九鬼水軍の末裔”ソフトB九鬼 スローイング安定化で再びの大砲を

[ 2020年7月14日 09:00 ]

日本ハム6回戦の3回無死、プロ初安打となる本塁打を放った九鬼(撮影・高橋 茂夫)
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 ドカン! 砲弾のように左翼スタンドに到達した。ソフトバンク九鬼隆平捕手の、プロ初スタメンマスクとなった今季初打席でプロ初安打を初本塁打にした打球のことだ。5日の日本ハム6回戦、1―3の3回先頭で日ハムのドラ1左腕河野の内角高め直球に「体がうまく反応して。自分でもビックリです」。

 大砲のような弾道、といえば実は、九鬼。母・昭子さんによると戦国~安土桃山時代に伊勢、志摩(現和歌山)で活躍した九鬼水軍が、姓のルーツらしい。鳥羽城の築城と鉄甲船建造でおなじみ、水軍武将の九鬼嘉隆・第8代目当主らの末裔(まつえい)にあたるが「海賊ではないですよ」と笑う。野球は9人でする上に9月生まれの九鬼は、個性的な名字を気に入っている。

 高卒4年目でプロ初先発を終えた。初本塁打の“弾丸”は大阪の両親に贈ると決めたが試合は2点差で敗戦。リード面で猛省した。「スタメンマスクなら勝利が1番。勝ち切れなかったのは反省し次につなげたい。結果に満足することは1つもない」。そして工藤監督に改めて与えられた課題はスローイング。「打てる捕手がいるのは大きい。あと、一番大事なのは送球の乱れ。そこを練習して欲しい」。矢のような返球と、ズドンと走者を刺す大砲肩でスローイングも安定すれば、出番も増える。九鬼から放たれる大砲、また見たい。(記者コラム・井上 満夫)

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