大谷、メジャー移籍後初のリアル二刀流解禁へ マドン新監督が明言「やらない理由はない」

[ 2019年12月11日 05:30 ]

エンゼルスの大谷(AP)
Photo By AP

 エンゼルスのジョー・マドン監督(65)が9日(日本時間10日)、大谷翔平投手(25)を来季、DH解除の「リアル二刀流」で起用する構想を示した。大リーグの球団幹部や代理人らが一堂に会するウインターミーティングが、サンディエゴで開幕。新指揮官が記者会見で明らかにした。投打同時出場が実現すればメジャー移籍後初。同日、大谷は今秋の左膝手術後2度目の投球練習を行い、復帰へ前進した。

 知将の目は真剣だった。大谷を日本時代のようにDH解除の「リアル二刀流」で起用する可能性について、マドン新監督は「それをやらない理由はない。年に50打席は増やせる」と明言した。

 DH制のないナ・リーグとの交流戦も含め、実現すればメジャー移籍後初。大谷は昨秋の右肘手術、今秋の左膝手術のリハビリ中で、来季は2年ぶりの二刀流復活を目指す。投球回や球数が制限されるが、新指揮官は「“か弱い女性”のような扱いをすべきではない。厳しいことも乗り越えてきた」と話した。

 マドン新監督は大胆な守備シフト、満塁での敬遠策など球界屈指の策士で知られる。カブス監督時代の16年にも投手を野手で起用したことがあり、「彼(大谷)は打つ必要がある。それだけ良い選手だから」と訴えた。

 大谷は日本時代、投打同時出場時の投手成績が9勝1敗、防御率1・28と圧倒的な成績を残す。16年7月3日のソフトバンク戦では「1番・投手」として初回先頭打者本塁打を放ち、8回無失点で勝利投手となった。指導方針は「選手ファースト」で選手の心をつかむのが巧みなマドン新監督。二刀流のバリエーションを広げることで大谷のモチベーションをより高める狙いもあるとみられ、「ファンも楽しむだろう」とうれしそうに話した。

 大谷は11月の本紙インタビューで、来季の起用法について「これが自信があるというところを、必要なポジションで発揮できれば(試合で)使ってもらえると思う」と語った。来季から出場選手登録枠が25人から26人に拡大。早期降板時の交代要員不足という「リアル二刀流」の難点が軽減されることも、柔軟な起用を後押しする。

 この日、大谷は本拠地アナハイムで、今季までメッツの監督を務めたミッキー・キャロウェー新投手コーチが初めて見守る中で術後2度目のブルペン入り。同コーチは「凄く良かった。気に入った」と話したという。投手のリハビリは今月中旬で終了する見込み。二刀流復活イヤーの「リアル二刀流」は、決して夢物語ではない。

続きを表示

「大谷翔平」特集記事

「始球式」特集記事

2019年12月11日のニュース