阪神・藤浪“丸裸”で投球練習 メジャー最先端トレで制球力UPへ

[ 2019年12月11日 05:30 ]

体にマーカーを付け、投球動作を測定する藤浪
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 阪神・藤浪晋太郎投手(25)が10日に沖縄県北谷町で「ドライブラインベースボール」の講習に参加した。米シアトルに拠点を置く同施設は科学的な技術指導で知られ、名古屋にあるトレーニングスタジオ「BC PROJECT」の招きで今回のセミナー開催が実現。大リーグで5年連続2桁勝利を挙げたレッズのトレバー・バウアー投手(28)の担当チームから学び、復活へのヒントを探った。

 「最先端」の表現が似合う光景だった。

 ウオーミングアップでは重さ、大きさ、硬さの異なる13種類のボールをさまざまなフォームで投げた。目的は肩肘の負担が少なく、無駄のない投げ方を学ぶためだ。ブルペンのマウンドには上半身裸で上がり、48個のセンサー付きマーカーを全身に装着。8台の特殊カメラに囲まれて投球練習した。動きをデジタルに記録する「モーションキャプチャー」という技術で生体力学的に沿って計測した。

 さらにリリースポイントやボールの回転などを解析する機器を設置した隣のマウンドに移動して投球。関係者から「94(マイル=約151キロ)!」。「94・7!(マイル=約152キロ)」の声が上がった。現状を正確に把握するため「制球は気にせず全力で投げろ」と指示され、最後は95マイル(約153キロ)計測。ドッと沸いて計測は終わった。結果を解析した上で体に適したフォームとつくり方を伝授され、きょう11日から実践していく流れだ。

 米シアトルの「ドライブラインベースボール」はメジャー選手も利用し、代表格がバウアーだ。13年途中から通い始め、15年から今季まで5年連続2桁勝利。故障の少ない投球フォームに変貌し、球速も上がったという。

 バウアーの担当チームの代表格でプロダクト・マネジャーのセムラッカー・トシュ氏(27)は藤浪について「何も問題なく投げていた」と評し、「データを元に何が足りないかを解析してドリルに落とし込めば、いい方向に行くことは間違いない」と太鼓判を押した。

 今回の講習は13日までの5日間で、初日だった前日9日に「ドライブラインとは?」の座学も聴講した藤浪は「コントロールをつけたい。動作の弱点を知って“何ができていないからコントロールできていないのか”を知りたい」と目的を明かした。復活の鍵を求めて乗り込んだ南国の地で最先端技術に触れた。(巻木 周平)

 ○…藤浪が「ドライブライン講習」に参加するきっかけはカブス・ダルビッシュだった。18年1月に米国で合同自主トレした際、ダルビッシュが通常より重いボールでキャッチボールしていて「当時から知っていた。そんな中で今年、たまたま話をもらったので」と説明した。

 ○…中日・藤嶋が今回のドライブライン講習の“発起人”だった。「直球を速くしたいのが一番の目的。そのためにどうしたらいいかのフォーム分析」。SNSなどでメジャー選手が動作解析を行っているのを知り、「故障した選手が良くなったのを見た」と今春に血行障害の手術を2度受けたことから決意。トレーニングに通う名古屋市内の「BC PROJECT」のスタッフを通して依頼した。藤浪の動作解析中にはブルペンで投球を凝視。「興味があったので。やっぱ速いですね」と目を丸くしていた。

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