ロッテ朗希、本拠マリン“登板” メジャー仕様マウンドに「気持ち高まる」

[ 2019年12月11日 05:30 ]

佐々木朗はZOZOマリンのマウンドに登りシャドーピッチングを披露する
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 ロッテのドラフト1位・佐々木朗希投手(18=大船渡)は10日、本拠ZOZOマリンを視察し、マウンドに立ちシャドーピッチングを披露した。東日本大震災で被災した岩手県内の地区が対象の学童野球「リアスリーグ」に小学6年生で参加した13年以来、6年ぶりのマウンド。球団は、11月のプレミア12でメジャー仕様とした硬いマウンドを来季開幕以降も使用することを検討。プロで170キロを狙う右腕には「朗報」となりそうだ。

 日が落ちたZOZOマリンに、場内アナウンス担当の谷保恵美さんの「マリーンズのピッチャー・佐々木朗~希~」の声が響いた。公式戦さながらの演出に少し戸惑いながらも、照明に照らされた表情には笑みも浮かぶ。マウンドに立った佐々木朗はゆったりしたフォームでシャドーピッチングを披露した。

 「プロになるという実感が少しずつ、湧きながら、わくわくした気持ちでいます。(お客さんが)入ったことを想像すると、気持ちがとても高まります。たくさんの歓声の中、投げて活躍したい」

 この夜、スタンドには誰一人いなかった。台風の被害に遭った球場の屋根を補修するクレーン車も設置され、見た目はシーズンオフの球場。ただ、球団職員から「満員で3万人」と受けた説明が頭にこだました。目を閉じると大観衆の中、豪快に腕を振る背番号17が浮かんだ。

 13年に猪川野球クラブスポーツ少年団の一員として「リアスリーグ」に参加。東日本大震災で被災した岩手沿岸地区で練習場所を失った子供たちへ、野球を楽しむ場所を当時のQVCマリンで提供する学童野球大会だ。その時以来6年ぶりのマウンドだった。「当時1イニングくらいしか投げていないので、あまり(思い出は)ないですけど、これからつくっていきたい」。眼鏡をかけていた少年は新しい記憶をここで刻んでいくことを誓った。

 踏みしめたマウンドは以前より少し、硬かった。今年11月のプレミア12でメジャー仕様の硬さに改良したが、球団はそのまま、来季も使用することを検討中だ。「まだ、投げてみないと分からない部分があります」と佐々木朗は慎重だったが、硬いマウンドは踏み出した左足がずれず、速球派の投手は有利とされる。最速163キロを誇り、プロでは170キロも狙う男には「追い風」と言えそうだ。

 ZOZOマリンは来年1月の新人合同自主トレでも使用する。「1月なので時間はないですけど、しっかりやれることをやり、万全で臨みたい」。本拠のマウンドに立ち、18歳にスイッチが入った。(福浦 健太郎)

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