阪神・球児、2億円で更改 復帰後最高額 来年こそ「矢野監督を男に」

[ 2019年12月11日 05:30 ]

契約更改後の会見を終え席を立つ藤川(撮影・大森 寛明)
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 阪神・藤川球児投手(39)が10日、西宮市内の球団事務所で6000万円増の2億円で契約を更改した。7月下旬から抑えに返り咲き、56試合4勝1敗16セーブ、防御率1・77で“火の玉”健在を印象づけた。日米通算250セーブまで残り7。“松坂世代”では初の名球会入りを通過点に位置づけ、「矢野監督をどうしても男にしたい」と15年ぶりリーグ優勝へ強い決意を示した。

 真っすぐな気持ちだった。16年に復帰してからは最高額の2億円で契約を終えた後、藤川は最大にして唯一無二の目標を明かした。「矢野監督をどうしても男にしたい。それが大きい。それしかないかもしれない」。来季でプロ22年目。かつてバッテリーを組んでリーグ優勝の喜びを分かち合った矢野監督の存在こそ心と体を突き動かす原動力だった。

 「選手同士で一緒にやらせてもらって、育ててもらった先輩。金本さんもそう。その人たちに報いるには、自分がしっかり成績出して、周りを一緒に引き上げてというのが必要になる。自分だけの数字でいいというような状態ではない」

 まさに今季が有言実行だった。中継ぎ陣の一角で開幕を迎え、4月に一度は志願の再調整。約3週間で復帰後は目覚ましい復調を遂げ、7月下旬からは抑えの座に返り咲いた。2カ月強で計16セーブを挙げ、逆転3位へ猛虎を引っ張った。

 来季へ向けて矢野監督からは既に抑え継続の方針を示され、「自分が抜けるとまずいというのはある。気持ちのおごりがあるわけじゃなく、その真逆。責任感の方がある」とうなずいた。リーダーとしての自覚にあふれ、個人的な金字塔も通過点としか見ていない。残り7に迫る日米通算250セーブを「全然興味がない。恩返しのつもりでね。自分にとっては通り過ぎていかないといけない」と言い切った。

 名球会資格を満たせば、いわゆる“松坂世代”では初めて。古巣の西武へ復帰した好敵手に「プロアスリートとしての根性はスバ抜けている」と改めて敬意を寄せ、「できれば日本シリーズで会いたい」と頂上決戦での再会を望んだ。「最後を投げるというのはどんな状況であれ、しっかりおさめたい」。マウンドで迎える歓喜の瞬間を強く思い描いた。(山本 浩之)

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