不屈の阪神・福留、死球受けた左足痛耐え強行出場 G山口からチーム初安打&生還

[ 2019年10月10日 05:30 ]

セ・CSファイナルS第1戦   阪神2―5巨人 ( 2019年10月9日    東京D )

4回2死満塁、山口の暴投で三塁から生還した福留はナインとハイタッチをかわす(撮影・大森 寛明)
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 フル出場からの帰途、阪神・福留は左足を気にするそぶりを見せなかった。「これで負けが決まったわけではないし、この負けが2敗、3敗になるわけでもない。また明日切り替えてグラウンドに立つだけ」。痛む体にムチを打つように強行出場の続行を明言した


 7日のファーストS第3戦の初回に左足側部付近に死球。「僕が一番心配している。かなり痛い」と漏らしてから1日だけの休息を挟んだ決戦だった。普段通り「3番・左翼」で登場しただけでなく、沈黙の猛虎を奮い立たせた。

 4回2死で迎えた2打席目。完全投球を許していた山口に対して1ボールからのスライダーを捉え、右前へ運んだ。初安打でこじ開けた一穴は2死満塁まで広がり、三塁走者として暴投で生還した。

 反撃の1点を奪って快調な歩みを止めたことで、結果的に8回1死で降板するまで124球。最終第6戦へもつれた場合に中4日登板を見込まれる山口に少なくない心身の疲労を強いた。

 背中で後輩たちを鼓舞した。左足を少し引きずりながらの球場入り。試合前練習ではグラウンドに出てすぐにランニングを開始した。「メリハリは必要だから走ること一つでも力は抜かない」というルーティンを手負いでも欠かさなかった。打撃や守備も含めてフルメニューを消化。大事な戦いを前に弱みを外に見せなかった。

 執念を見届けた清水ヘッドコーチは「孝介の代わりはいない。足の状態次第ですけど、頑張ってもらうしかない」と改めて厚い信頼を寄せる。残り最大5試合。やはり代役は誰にも務まらない。背負う期待と重責は他でもない福留は分かっていた。だから、患部の状態を問われて「関係ない」と言い切った。もう「痛い」と言うつもりはない。(長谷川 凡記)

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