ソフトB柳田の快足復活 「あ、走ろう」逆転呼んだ半年ぶり盗塁

[ 2019年10月10日 05:30 ]

パ・リーグCSファイナルステージ第1戦   ソフトバンク8―4西武 ( 2019年10月9日    メットライフD )

初回2死一、三塁、松田の右中間二塁打で一走・柳田が生還(撮影・篠原岳夫)
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【CS追球ズーム ここにFOCUS】逆転につなげる盗塁だった。6回2死一塁、デスパイネの初球。柳田はニールが大きく足を上げた姿に反応した。「足を上げたので“あ、走ろう”と思った」。急な判断でスタートは遅れ気味だったが、虚をつかれた捕手の森は投球をつかみ損ね、二盗が決まった。

 4月7日のロッテ戦以来約半年ぶりの盗塁。その試合で三盗を試みた際、左膝裏の肉離れで4カ月半離脱した。再発という一抹の不安から解放され、相手には重圧がかかった。

 8回1死一塁、一塁は柳田。警戒した平井の配球が直球に偏った。3球連続の直球をデスパイネは中前打し、1死一、三塁。ここから同点、逆転とつながる。「(柳田は盗塁も)行けますよ、と見せられた。狙った通り」と森ヘッドコーチ。まいた「種」がすぐに「実」をつけた。

 「塁に出たら走る。凄く大事です」と柳田。15年にトリプルスリーを達成した「足」の復帰は、勝利と同等のプラス材料だった。 (福浦 健太郎)

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2019年10月10日のニュース