巨人・山口8回途中1失点でCS初先発初勝利 下克上の勢い初回で止めた 

[ 2019年10月10日 05:30 ]

セ・リーグCSファイナルステージ第1戦   巨人5―2阪神 ( 2019年10月9日    東京D )

力投する巨人の先発・山口(撮影・木村 揚輔)
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 試合開始1分で巨人・山口がチームに流れをもたらした。初回。先頭の木浪をフォークで空振り三振に斬った。ファーストSで打率・714と最も勢いに乗る1番を抑えると、近本を二ゴロ、福留を空振り三振で3者凡退。大歓声に包まれた。

 「勝つしかないと思ってマウンドに上がった。初球から飛ばしていく。それだけです。いい形でいけた」

 相手の流れを止めると、味方が2回までに5得点。「序盤に点を取ってもらったので、ぶざまな投球はできない」と最速151キロの直球とフォークを軸に凡打を量産させた。好調の木浪は4打数無安打に抑え込んだ。

 強い決意で臨んだ1年だった。7月11日。32歳の誕生日は休養日だったが、ジャイアンツ球場でキャッチボールやダッシュを行った。「残りの野球人生も短いですし、一日一日をどう使うか。一年でも長くできるように」。15勝、勝率・789、188奪三振の3冠と、結果でチームを引っ張った。

 レジェンドからの助言も飛躍につなげた。6日に死去した金田正一氏から常々「力まず、自信を持っていけ」と言われてきた。「いまだにそれを胸に留めている」。リリースの瞬間にだけ力を入れる脱力投法を極めた。シーズン中にも遠投などでフォームを微調整し制球を安定させた。

 7回で115球。原監督は「先のことを考えて勝負をすることは、まだ我が軍はできません。そのゲームを取るというね」と8回も続投させた。7回1/3を4安打1失点で、CS初先発初勝利をつかんだ。「チームとして勝てたのが大きい。(8回を)投げきれないというのは克服していかないといけない」。仮に14日の第6戦にもつれても、絶大の安定感を誇る最多勝右腕が控えることになる。 (岡村 幸治)

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