【次のスターはオリまっせ】中川圭太内野手 初陣は飾った!“最後のPL戦士”さあ飛躍へ

[ 2019年3月22日 13:26 ]

ウエスタンリーグ開幕戦で4安打6打点という文句なしのデビューを飾った中川圭太内野手
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 オリックスの次世代スターを発掘する当コラム。第11回目は中川圭太内野手を取り上げる。

 ウエスタン・リーグが15日に開幕し、オリックスは敵地ナゴヤ球場へ乗り込んだ。1軍の開幕投手に内定している山岡が2軍でも先発。一方で、中日からはゴールデンルーキーの根尾が1番で出場。ファンも大注目の一戦だったが、2人から主役の座を奪ったのはドラフト7位の中川だった。
 1点差を追う3回、無死満塁で石川翔のカーブを左前に運ぶ逆転の2点適時打。3番らしい見事な働きだった。ルーキーなら、これだけでも十分な初陣だが、これはまだ序の口だった。4回には2死二、三塁から三遊間を破る2点適時打。8回の先頭では中堅フェンス直撃となる二塁打で出塁し、さらに9回にも2点適時三塁打。4安打6打点というド派手なデビュー戦となった。
 「変な緊張感とかもなく、自然とできました。いつもと違うことをやらず、今持っている力を出そうと。皆さんがチャンスをつくってくださったので、還そうというより、つなごうという意識でした。ただ、6打点は自分でもビックリしています」
 自然体で臨めたといっても、ここまで結果が出るデビュー戦も珍しい。2軍で取材していたら、「中川はバットの軌道が良い」との声が聞こえてきた。練習は基本に忠実だとか。本人に聞くと「常にセンター返し、逆方向を意識して、内からバットを出すようにしています」と、やはり基本を意識してバットを振っているそうだ。それにしても、記録にも記憶にも残るデビュー戦だった。
 昨年12月の入団会見を思い出す。「1年目からクリーンアップを打つのが目標。勝負強さも自分の売りだと思っています」。東洋大時代に大学日本代表の中軸を打ったことがある。とはいえ、当時は高いハードルを設定したな、と思ったが、長いシーズンを考えると、あながち夢ではないかもしれない。1軍ではドラフト2位の頓宮が開幕スタメンをつかみつつある。2人が中軸を担うことになれば、まさに新生オリックスとも言えそうだ。
 中川といえばドラフト会議前に、現在は休部となっているPL学園出身で“最後のPL戦士”としても話題となった。入団に際して、陰ながら見守っていたのが内匠政博スカウトだ。野球ファンならおなじみ。PL学園出身で、KKコンビとは同世代。中川の担当スカウトではないが、後輩の入団、しかも最後かもしれない後輩だから、思うこともあるだろう。
 「実は、中川は高校のころからうちはリストに挙げていたんですよ。その時は縁がなかったけど、ずっと気になっていた選手で。だから、うちが指名したときは、心の中で『お~』と思ったし、うれしかったですよ。PLの名を背負うというと重いけど、いつかはレギュラーになってほしい。だから、何かあったら、僕が尻を叩くつもりでいます」
 内匠スカウトという心強い先輩がいるのも、中川には大きな強みだろう。開幕戦では、本来の二塁手ではなく、中堅手として出場。アマチュア時代にはほとんど経験がないポジションだが、「どこでも守れるというのはプラスになる」と前向きだ。PL最後の戦士の初陣は、今後の飛躍を期待させてくれるものだった。(当コラムはスポニチホームページで不定期連載中)

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