マック鈴木氏が見た雄星デビュー戦「意地とプライドを持って投げていた」

[ 2019年3月22日 05:52 ]

ア・リーグ   マリナーズ5-4アスレチックス ( 2019年3月21日    東京D )

ケン・グリフィー・Jr氏とカメラに収まるマック鈴木氏
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 マリナーズの2連勝で幕を閉じた日本での開幕戦。第2戦は菊池雄星投手がメジャーデビュー。そして引退を決めたイチロー外野手のラストゲームともなった。94年にマ軍とマイナー契約を結び、96年にデビューしたマック鈴木氏(43)が東京ドームで試合を観戦。菊池の投球やイチローについて語った。

 菊池投手は立ち上がりから、少し力んでいるように見えましたね。でも、力むのは当然。相手もアリゾナキャンプとは違うモードで挑んでくる。力みもある中、何とか意地とプライドを持って、気持ちで投げているなと感じました。その結果が、4回までの0点だったと思います。

 初回1死でチャプマンから三振を奪った時に、記念にボールをもらっていましたね。僕も96年のことを思い出しました。7月7日のレンジャース戦でデビューして、先頭打者のディーン・パーマーから空振り三振。ボールをもらいました。

 メジャーの打者は基本的に振りに来ます。振ってお金を稼ぐ、という考えなのがメジャーの選手。だから菊池投手も怖がらず、どんどん勝負にいっていいと思うし、そんなピッチングも見られました。

 テンポもいいですね。マウンド上での動きもスムーズ。守備に就いている味方はもちろん、審判にも好かれるんです。5回2死での降板は、91球という球数もあって仕方ないかも知れません。「これはこれ、次は次」と割り切って考えるのがメジャーの選手。ぜひ次へのプラスにしてもらいたいと思います。

 試合前の野球教室では(ケン・)グリフィーと再会しました。久しぶりで興奮しました。マリナーズではチームメート。僕がブルワーズで、彼がレッズに所属していた時は対戦もしたんです。01年9月21日の最後の対戦でホームランを打たれて、その時以来の対面でした。

 彼は本当に優しい人です。マリナーズの頃も、彼の守備位置であるセンターから見て、僕のフォームの悪いところを教えてくれたりした。当時、KOされた若手投手は、クラブハウスに居づらくて一番奥にあったトレーナー室に行っていたんです。そこで落ち込んでいた時、グリフィーはわざわざそこに来てアドバイスをくれたりした。僕はマリナーズではあまり活躍できませんでしたが、いい思い出ばかり。今日も彼には「子どもできたか?」と聞かれましたよ。

 イチローさんの引退。数字が全てを証明していると思うし、後世に語り継がれる選手です。僕はイチローさんの2歳下ですが、同じ世代で、同じ時期にアメリカでプレーさせてもらったのは本当に誇りです。ファンで埋め尽くされた東京ドームのスタンド。イチローさんの一挙手一投足に沸き上がる歓声。その瞬間にいられて幸運でした。

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