【イチロー 記憶に残る名言集(3)】メジャー3000安打達成で「この先は感情を少しだけ見せられたら」

[ 2019年3月22日 10:02 ]

16年8月、史上30人目のメジャー通算3000安打を達成し、ディー・ゴードン内野手と抱き合って喜ぶマーリンズ・イチロー
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 イチローはプレーだけでなく、コメント力も偉大だった。老若男女を虜(とりこ)としてきたイチ語録。節目ごとに残してきた数々の名言を振り返る。

「今年の僕がみんなに何を伝えられるかというと、我慢ということではないかと思いました。大人になると我慢の連続。自分の気持ちを抑えて未来へ向かっていく。これしか方法がないと言ってもいい」(14年12月23日、ヤンキースからFAとなり、イチロー杯閉会式にて)

「これからも応援よろしくお願いします…、とは絶対に言いません。応援していただけるような選手であるために、やらなくてはいけないことを続けていくことを約束して、メッセージとさせていただいてもよろしいでしょうか」(15年1月29日、マーリンズ入団会見でファンへの一言を求められて)

「野球選手として嫌な年齢に来た。ただ、25歳でも45歳に見える人はたくさんいる。その反対であることができるように、ちょっとずつ前に進みたい」(15年1月29日、41歳で現役最年長野手となることについて問われ)

「ペットショップで並んでいるかわいい子たちがどんどん売れていって、大きく成長した犬が残っていくという状態ですかね。それでも飼ってくれる人がいたら、忠誠を尽くす、そんな感じでしょうか」(15年1月29日、マーリンズ入団会見でなかなか移籍先が決まらなかった間の心境を問われ)

「3000という数字よりも、僕が何かをすることで、僕以外の人たちが喜んでくれた。今の僕にとって何よりも大事なことだと再認した瞬間でした」

「この先は感情を無にしてきたところを、うれしかったり、悔しかったり。それなりの感情を少しだけ見せられたらいいなと思います」(16年8月7日、ロッキーズ戦で史上30人目のメジャー通算3000安打を達成し)

「“誰が見ても世界一の才能と言っていい”とよく聞く。そんな選手と対戦することは野球の醍醐味(だいごみ)の一つだと思うし、必ず実現させたい。できれば(自分が)投手で対戦したいなと思います」(18年3月7日、マリナーズ復帰会見で大谷について問われて)

「皆さん、よく50歳までという話をされることが多いですけど、僕は最低50歳といつも言っているので、そこは誤解しないでほしいですね」(18年3月7日、マリナーズ復帰会見で50歳まで現役希望について問われて)

「こんなギフトがあるなんて思いもよらなかった。こんなに人の気持ちに応えたいと思ったのは久しぶり。20歳のとき、仰木監督がそういう思いにさせてくれた。それに近い感覚がある」(18年3月28日、5年ぶりの開幕スタメンをスコット・サービス監督が明言し)

「どうします?これって誰が決めるものなの?イチローでいいんじゃないの?裏じゃみんな呼び捨てしているんだからいいよ。そこは皆さんのセンスに任せるということで」(18年5月3日、会長付特別補佐に就任し、表記を問われ)

「対戦したいですよ、それは。それはそうでしょう。したいよ、そりゃ。テレビで見ているから、ブラジルで見ているのと同じ。直接やれば“こんなボールだった”とか言えるんだろうけどね」(18年5月6日、対戦が直前で流れた大谷がマリナーズ戦で好投し)

「僕が日本でやることはないと思う。アメリカに来てやろうか。大リーグで。どうですか?最短で18(歳)だから、6年たつと51。51までできたらいいけどね。頑張るわ」(18年12月23日、イチロー杯閉会式で12歳の子からプロでの対戦を要求され)

「いつも期待を裏切りたいという気持ちはある。安易な責任のない意見、そういうものを裏切りたいと思っています」(19年2月16日、米19年目のキャンプインを迎え)

「いつ分かるんですかね。そんなこと。それは僕にも分からないですね。まあ、こういう質問には本当に慣れていないんだと、今また思いました」(19年3月16日、米国人記者から引退の時期をいつ、どのように決めるのかと問われ)

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