マエケン抹消も 左脇腹に張り、12日先発を緊急回避

[ 2014年6月11日 05:30 ]

前田健は9日の練習中に左脇腹に異常を訴え、12日の西武戦先発の緊急回避が決まった

 広島・前田健太投手(26)が、11日に出場選手登録を外れる可能性が出てきた。同投手は左脇腹の張りのため、予定されていた12日の西武戦(西武ドーム)の先発登板を緊急回避することが10日、決まった。9日のオリックス戦(呉)の試合前練習中に異常を訴え、10日に広島市内の病院で検査を受けた。重症ではなかったものの、首脳陣は慎重を期す方針で、11日の状態次第では登録抹消の可能性を示唆した。

 マツダスタジアムでの約2時間の練習。最後まで背番号「18」がグラウンドに姿を現すことはなかった。

 「痛みは全然ない。僕自身は(登板)間隔を空けたくないタイプ。できれば投げたいし、いけるという話はさせてもらったが、コーチに一回(先発を)飛ばそうと言われた」

 トレーニングは行わず、治療のみで球場をあとにした前田健の表情は言葉と裏腹に厳しかった。

 異変は9日のオリックス戦前の練習で起きた。遠投中に左脇腹に異常を感じたという。一夜明けたこの日、広島市内の病院で検査を受けた。診察の結果、骨や筋肉に異常はなく、症状自体は軽かった。ただ、これまで右脇腹痛はあったものの、左は初めてとあって、首脳陣は即座に、12日の西武戦の登板回避を決定。次戦は19日の楽天戦(マツダ)を想定しながらも、一般的に回復まで時間がかかるとされる部位だけに、山内投手コーチは「場所が場所だし、シーズンは長いので、この後に響いてはいけない。駄目なら抹消する」と、11日の状態次第で出場選手登録を外す可能性に言及した。

 チームは交流戦に入って4勝12敗と急失速。目下、6連敗中で4月11日から守ってきたセ・リーグ首位の座からも陥落した。最大の要因はリーグ戦で1位の3・41だったチーム防御率が、交流戦では4・26。87失点は12球団ワーストだ。投手陣の不振がそのまま交流戦最下位という成績に直結している。その中でのエースの登板回避。代役には13日の西武戦に先発予定だった新人・九里を前倒しで起用する。

 今季の前田健は4月12日の中日戦(マツダ)で右肘の張りを訴え、5回を投げ終えたところで緊急降板。右上腕三頭筋付着部炎と診断されたが、このときは出場選手登録を外れずに、20日のDeNA戦(横浜)で復帰した。昨年12月にポスティング・システム(入札制度)を利用して、将来的な大リーグ挑戦を表明した前田健。チームを優勝させたい気持ちは誰よりも強い右腕だが、一方でここで無理をして壊れては元も子もない。本人、首脳陣ともに慎重な判断が求められる。

 ▽前田健の昨季の故障 2月のWBC侍ジャパン合宿中に右肩痛を発症。シーズン開幕後も4月7日の阪神戦で右前腕の張りを訴え、7回92球で降板。さらに同20日の巨人戦は試合前に右腕の張りを訴え、予告されていた先発を回避した。「右上腕三頭筋筋膜炎」と診断され、翌21日に出場選手登録を外れた。5月1日の阪神戦で1軍復帰した。しかし、6月1日のソフトバンク戦は右脇腹痛を押して登板も初回1死しか取れず、27球6失点KO。翌2日に、シーズン2度目の登録抹消となった。

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