花巻東 一丸野球で1勝!雄星、大谷らスター不在でも強い

[ 2013年8月14日 06:00 ]

<彦根東・花巻東>2回1死一塁、花巻東・太田の適時三塁打で先制のホームを踏んだ一走・多々野(右)はナインに迎えられる

第95回全国高校野球選手権2回戦 花巻東9―5彦根東

(8月13日 甲子園)
 東北勢の勢いに、花巻東も乗った。頻繁に練習試合を行う日大山形が直前の試合で優勝候補の日大三を撃破。佐々木洋監督は「正直、プレッシャーはありました。東北がどこも負けていなくて、うちも負けられないと思いましたね」と胸をなで下ろした。

 先発メンバーに6人の左打者が並ぶ打線が、彦根東(滋賀)の左腕・平尾を攻略。1メートル56の2番の左打者・千葉が、突破口を開いた。初回1死、ファウルで粘りながら8球目を遊撃内野安打。3回の第2打席では13球粘って四球。4回には遊ゴロで追加点を挙げ、8回には2点適時打。5打席で34球を投げさせ3安打を放った。「小さいなりにできることがある。ファウルで粘る練習をしてきた。粘って出塁する方がタイムリーよりもうれしい」。帽子のひさしに書かれた「小さな巨人」の文字が誇らしかった。

 15安打9得点。左打者が挙げた打点は7を数えた。菊池(西武)や大谷(日本ハム)のようなスターは不在でも、佐々木監督は「チーム全体がスターになれ」と説いてきた。早朝6時から打撃練習を欠かさなかった成果は、甲子園で発揮された。

 ▼日本ハム・大谷(花巻東OB、13年卒)僕は甲子園で一度も勝てなかったのに後輩たちは凄い。もっと勝って岩手を元気にしてもらいたいですね。

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2013年8月14日のニュース