DeNA 石川 G討ちV打 チーム新8戦連続マルチ

[ 2013年8月14日 06:00 ]

<巨・D>5回1死二塁、石川は決勝の適時打を打つ

セ・リーグ DeNA10-7巨人

(8月13日 東京D)
 DeNAは13日、2試合連続の2桁得点と打線が爆発し、今季2勝12敗と苦手にしていた巨人に打ち勝った。石川雄洋内野手(27)が5回に決勝適時打を放つなど、8試合連続マルチ安打の球団新記録をマークした。チームは9連敗後の2連勝で、クライマックス・シリーズ(CS)圏内の3位・広島とは1・5ゲーム差。5月には2軍落ちを味わうなど、どん底からはい上がった主将が中畑DeNAの強力打線を引っ張る。

 今季3戦全敗だった天敵・内海攻略は、後半戦打率・462と絶好調の石川のバットから生まれた。同点の5回1死二塁から直球をはじき返し、決勝の中前適時打。7回も先頭で右翼線二塁打を放ち、一挙5得点のビッグイニングにつなげた。

 チーム455得点は巨人(435)を上回るリーグトップ。強力打線を引っ張るのが石川だ。球団新記録となる8試合連続マルチ安打。「記録は知らなかった。気にしていたら打てなかったと思う」と穏やかに笑った。

 今季はどん底を味わった。5月上旬に打率・239まで降下。チームも低迷し、主将として焦りも感じていた。そんな時、凡打した後、ベンチでヘルメットを叩きつけた。「ついやってしまった」。5月24日。中畑監督から「ベンチでふてくされている選手はいらない」と故障以外では、08年以来5年ぶりに出場選手登録を抹消された。

 これが転機になった。2軍では試合に出ない時でもバットを片付けるボールボーイのような役もやった。「根性が足りなかった。僕から根性と反骨心を取ったら何も残らない」。ひたむきな姿勢を思い出した。

 6月8日に1軍復帰。球宴期間には打撃修正にも取り組んだ。インパクトの瞬間に左手が下がり、バットのヘッドが落ちる悪癖があったが、左手を投手方向に最短距離でぶつけることをイメージ。これによりバットが体の内側から出て、内角も外角も強い打球が打てるようになった。この8試合は打率・543で、チームは2勝6敗ながら1試合平均6・75得点。石川が出れば、モーガン、ブランコの好調な3、4番が控えており、得点力は増す。中畑監督も「一球一球の集中力を凄く感じる。今の姿を継続すれば3割もいく」とリードオフマンを絶賛した。

 母校・横浜高はこの日、夏の甲子園で初戦を突破。「勝ったので僕も頑張りました」と発奮材料にした。2週間ぶりの連勝。「前半戦はずっとチームに迷惑を掛けたのでチームに貢献したい」。もう石川の気持ちが切れることはない。

 ≪最多は10戦連続≫石川(D)が2安打を放ち、3日の中日戦から8試合連続の複数安打。8試合連続マルチ安打は今季陽岱鋼(日)の9試合連続以来。チームでは66年重松、74年江尻、89年山崎(全て大洋時代)の各7試合を抜く新記録になった。なお、2リーグ制後の最多記録は52年後藤(神)、54年ルイス(毎日)、01年小笠原(日)の各10試合だが、石川はどこまで伸ばせるか。

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