エースの意地見せた能見 ピンチで中田にオール直球勝負

[ 2012年6月3日 09:17 ]

<日・神>8回を黙々と投げた能見だったが…

交流戦 阪神1―2日本ハム

(6月2日 札幌D)
 エースの意地だった。同点で迎えた8回。阪神・能見は糸井の三塁内野安打、田中の右前打などで2死一、三塁のピンチを招いた。4番・中田に対してオール直球勝負。最後は高めの142キロ直球で左飛に仕留めた。119球の熱投。敵にリードを許すことなく、静かにマウンドを降りた。

 「尻上がりに調子がよくなっていった? まあまあでした。状態というより、マウンドの感触がつかみにくかったです」

 札幌ドームのマウンドは2009年5月31日以来、3年ぶり。登板前日には「マウンドがどうかですね。何年も投げていないので」と不安要素の一つに挙げていた。それでも、厳しい環境の中で柔軟に対応。4回には2死二塁から陽岱鋼(ヨウダイカン)に中前適時打を許し、同点に追いつかれたが最少失点に食い止めた。結局、与えた得点はこの1点のみ。キレのある直球と多彩な変化球をいつも通り丁寧に低めに集め、凡打の山を築いた。

 「よく守ってもらったと思います」

 執念の投球に、野手も好守で応えた。3回、四球を許した大野、糸井の二盗を藤井彰が刺し勢いを止めれば、7回には稲葉の三塁後方の難しい邪飛を関本が好捕。8回の先頭でも、糸井の三塁線への鋭い当たりを関本が体で止め左腕をもり立てた。

 中5日での登板は今季2度目。5月4日巨人戦(甲子園)では6回4失点で黒星を喫したが、この日は疲れた様子もなく快投を披露した。「先発の役割をしっかりしてくれている」と藪投手コーチ。勝ちはつかなかったが、エースの名にふさわしい内容だった。

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