野口 千金バスターエンドラン!ヤクルト交流戦初連勝

[ 2012年6月3日 06:00 ]

<ソ・ヤ>7回、左前打を放つ野口

交流戦 ヤクルト7-2ソフトバンク

(6月2日 ヤフーD)
 ヤクルト今季初の1イニング6得点は、リスク覚悟の超攻撃的采配だった。

 1点を追う7回。先頭のミレッジが一塁側へのバントで、ラインの内側を走る。打球を処理した摂津は悪送球。秋山監督は守備妨害を主張。4分間の抗議を終えた直後だった。初球にミレッジが走ると野口がバスター。大きく弾んだ打球は猛烈な勢いでチャージを掛けた三塁・松田の頭上を越えて左翼へ抜けた。定石の犠打ではなく、無死一、三塁に好機を広げる鮮やかなバスターエンドラン。小川監督は「よく叩きつけてくれた。抗議で間が空いたから嫌な感じはしたけどね。(野口は3回に)犠打を失敗しているし上手じゃないから」と振り返った。

 ミレッジは3回に二盗に失敗。エンドランは盗塁よりもスタートが遅くなるため、野口が空振りすれば二塁で憤死する可能性が高い。加えて摂津も5四球と制球難だった。実際に叩きつけた球は細川の構えたミットより高い顔面付近のボール球。大根切りのように叩きつけた野口は「センターラインを外してゴロを打つことを意識した」と振り返る。小技を絡めたヤクルトらしい攻撃で交流戦初の連勝を飾った。

 ▼ヤクルト・石川(今季2度目の完投で4勝目)最後は気持ち良く投げる環境を、野手がつくってくれた。

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