藤井叡王 菅井八段との第2局始まる 「最高の将棋を」負ければカド番・菅井の選択は三間飛車

[ 2023年4月23日 12:31 ]

菅井竜也八段との叡王戦第2局に臨んだ藤井聡太王将(日本将棋連盟提供)
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 藤井聡太叡王(20)=王将、竜王、王位、棋王、棋聖含む6冠=が挑戦者に菅井竜也八段(31)を迎える第8期叡王戦5番勝負第2局は22日午前9時、名古屋市の名古屋東急ホテルで対局が始まり、戦型は先手菅井の三間飛車へ進んだ。正午からの昼食休憩までに44手進み、チェスロックによる各4時間の持ち時間は藤井が1時間48分、菅井は1時間3分消費した。

 11日に東京・神田明神で指された第1局は先手藤井が勝利した。過去の対戦成績は藤井の6勝3敗で、藤井が落とした3敗はいずれも後手。つまり今回後手の藤井にとっては、勝てば3連覇へ王手をかけるだけでなく精神的にも大きく優位に立てる。逆に菅井にとっては17年度の王位以来6年ぶりのタイトル獲得へ、ぜひキープしたい一局と言えた。

 棋戦関係者を集めた前夜の食事会では、藤井が「第1局が終わり、4時間のチェスクロックという持ち時間で指して、課題が見えてきた。第1局の内容を踏まえて、さらに工夫をして、より内容のいい将棋にしていけたら」と語った。菅井は「第1局を戦って、緊張感もありましたが、藤井さんにうまく指されて完敗に終わりました。明日は最高の将棋を指さないといけませんので、気合を入れて頑張ります」と応じた。菅井が戦前から温めた「最高の将棋」は三間飛車だった。

 互いに穴熊へ進んだ陣形は、菅井の三間飛車によって左辺で飛車が向かい合う対抗型になった。42手目、藤井が8筋の歩を突き出して戦端を開き、後手から先に動いた局面で昼食休憩に入った。

 昼食メニューは藤井があんかけハンバーグステーキとアイスレモンティー、菅井は五目あんかけやきそばとアイスコーヒー。午後1時に再開された午後は左辺で菅井が伸ばした歩が藤井陣を圧迫し、攻勢に入っている。

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2023年4月23日のニュース