「どうする家康」団子売り老婆・柴田理恵が再登場「人間的な家康」松潤を絶賛！前回大河「毛利元就」秘話も

大河ドラマ「どうする家康」第15話。老婆（柴田理恵）が徳川家康（松本潤・右）に差し出した団子には…（C）NHK
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　嵐の松本潤（39）が主演を務めるNHK大河ドラマ「どうする家康」（日曜後8・00）は23日、第15話が放送され、女優の柴田理恵（64）演じる団子売りの老婆が第11話（3月19日）以来4話ぶりに再登場した。

　＜※以下、ネタバレ有＞

　「リーガル・ハイ」「コンフィデンスマンJP」シリーズなどのヒット作を生み続ける古沢良太氏がオリジナル脚本を手掛ける大河ドラマ62作目。弱小国・三河の主は、いかにして戦国の世を生き抜き、天下統一を成し遂げたのか。江戸幕府初代将軍を単独主役にした大河は1983年「徳川家康」以来、実に40年ぶり。令和版にアップデートした新たな家康像を描く。古沢氏は大河脚本初挑戦。松本は大河初主演となる。

　第15話は「姉川でどうする！」。近江・姉川を挟み、浅井長政（大貫勇輔）との決戦が迫る中、先陣を務める徳川家康（松本潤）のもとに裏切りを呼び掛ける密書が届く。このまま織田信長（岡田准一）に従うべきか？家臣の中でも意見が分かれ、紛糾。そこへ織田軍から家康陣へ銃弾が撃ち込まれる…という展開。

　織田・徳川連合軍VS浅井・朝倉連合軍の「姉川の戦い」（元亀元年、1570年）が描かれた。

　織田・徳川軍は浅井・朝倉軍を撃破したものの、長政を取り逃がした。家康は三河・岡崎から遠江・浜松へ居城を移した。

　「かの地は大いに沸き返り、民は皆、喜びに咽び泣いて、君を歓迎したのでございます」（語り・寺島しのぶ）。実態は「あれが今川様を裏切った殿様じゃ」「お田鶴様を殺した殿様じゃ」などと冷ややかな視線が送られた。

　老婆が家康に団子を差し出すと、鳥居元忠（音尾琢真）が毒味。中には石が入っていた。老婆は「ヒヒヒ」と嘲笑した。

　柴田の大河ドラマ出演は1997年「毛利元就」以来、実に26年ぶり。同局を通じたコメントで「毛利の大殿（毛利元就、中村橋之助＝当時＝）の息子（毛利隆元、上川隆也）に嫁入りした大塚寧々さん（寿の方）の乳母の役（きよ）でした。そのあいさつのシーンで、ズラリと並んだ家臣の人たちにビビってしまい、ドキドキして台詞が出ませんでした。お一人一人は知っている役者さんで、一緒に飲みに行ったこともあるのに、大河の現場の空気というか、全部本物の侍に見えてしまって（笑）。休憩時間に、その家臣の皆さんから『おまえ、気にすんなよ～オレなんてNG25回も出したんだぜ～』『みんな、緊張するよな～大河って」と慰めてもらい、温かく元気づけてもらいました。その後、現在でも中村芝翫を『大殿！』と呼ばせていただいて、仲良くさせてもらっています」と懐かしそうに振り返った。

　今作のオファーには「戦国時代は武士の時代なので、庶民の目から語られることは少ないと思います。なので、あの時代の庶民が侍たちをどう見ていたかというのは興味深いなと思いました」と快諾。久々の参加となったが「大河の現場はすべてのセクションのスタッフの皆さんが自分の仕事にプライドを持ち、きちんとお仕事なさっているので、凄いなと感動します。ずっと変わらない伝統のようなものを感じます。ただ、恐らく皆さん私より若いな～と思い、年月を感じました（笑）。あと、背景のCGがホントに凄い」と目を丸くした。

　前回登場の第11話は団子がキーアイテムに。戦の準備を始めたお田鶴（関水渚）が老婆から団子を買った。

　今回はお田鶴を討った家康に仕打ち。ワンポイントの出番ながら「庶民のちょっぴりいじわるな、かわいい仕返しのシーンで、少しコミカルになればいいなと演出の方とお話ししました。でも、家康の思慮深さや大きさを感じられるシーンでもあり、松本さんが持っている優しさも出ていて、いいなと思います。松本さんは休憩中、『オレ、大丈夫かなぁ。心配だな～！』と笑っていましたが、今まで誰もやったことのない、人間的な家康を見事にやっておられると思います」と絶賛している。