太田光　安倍元総理、岸田首相襲撃で容疑者の詳報「せざるを得ない」も「もっと否定するべきだった」

「爆笑問題」太田光
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　お笑いコンビ「爆笑問題」の太田光（57）が23日、司会を務めるTBS「サンデー・ジャポン」（日曜前9・54）に生出演。岸田首相の選挙応援演説会場で爆発物が投げ込まれた事件において、威力業務妨害容疑で現行犯逮捕された木村隆二容疑者（24）の人物像や犯行動機などを報じる必要性について議論した。

　太田は「こんだけ大きな事件だしね、それは報道せざるを得ないというかね。安倍さんのときもそうだけど、やっぱりあのときも我々もかなり迷いながら、選挙の数日前の事件だったんで」と振り返った。

　当時、選挙特番に出演を予定していた太田は、TBSで報道部のスタッフらと話し合いを重ねたという。「選挙の投票日当日に、安倍さんのことを振り返ることもやりつつだったんだけど、誰もあれが正しい放送だったのかどうかって…いまだにあんな経験はしたことが、古い人でもいないから」と語った。

　太田は、事件の詳報について「やっぱり事件の大きさから言うと報道せざるを得ない」とキッパリ。「山上容疑者がどんな人物だったのかっていうのは、国民が絶対知りたいわけで」としつつも「ただ、一方であの殺人というものを否定することをもっともっとやるべきだったかなっていうのは（当時の報道で）自分の中で言い切れなかった」と自省した。

　太田は「社会的に意義がある殺人なんてものはないわけで。彼がやったこと、また今回の木村容疑者がやったことも、今まで本当にうんざりするほど出てきた凡庸な単なる殺人者でしかないってことを、もっともっと言えたかなっていう気持ちは自分の中にある」と自身の報道姿勢を戒めた。