内田也哉子さん 母・希林さんのユニークな教育方針 9歳で米留学も1年間連絡来ず「捨てられたのかな?」

[ 2023年4月23日 17:14 ]

内田也哉子さん
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 エッセイストの内田也哉子さん(47)が22日放送のJ-WAVE「ANA WORLD AIR CURRENT」(土曜後7・00)に出演し、2018年に亡くなった母で女優の樹木希林さんの教育法について語った。

 インターナショナルスクールに通い、小学3年から夏休みにはひとりで海外ホームステイを経験。母・希林さんの「私ひとりで人間を育てられるわけないから、世間に揉まれて育ってほしい」という教育方針によるものだったそうで、也哉子さんは「子供の頃は旅は楽しみというより神経のすり減る作業だった。次はどこに飛ばされるんだろうみたいな。見ず知らずの方の家にお世話になるってストレスフルでもある。楽しいこともありましたけど」と振り返った。

 9歳になると「アジア人がひとりもいない」米ニューヨーク郊外に1年間滞在した。希林さんからは「1年間、1回も電話も手紙も来ない」という状態で、さすがに「これは捨てられたのかな?」と感じたという。1年の留学期間を終える頃にはすっかり米国に馴染んで日本語を忘れてしまい、「日本に帰って親とコミュニケーションが取れない日々が続いた」そうだ。

 「凄く孤独な子供時代でしたね。ご飯も小学校低学年からひとりで作って、鍵っ子で」と振り返る也哉子さん。それでも希林さんからは多くのことを学んだという。子供の頃から通訳代わりに海外ロケに同行することが度々あったそうで「母は“学校で勉強をするより世界を見たほうがあなたのためになるんじゃない?”って二言目には言っていた。本当にいろんな国に行きました」。

 10歳の頃に行ったエジプトでは現地の人々のさまざまな暮らしを見た。希林さんからは「あなた見たわね。同じ街にいても道を一本隔てるとこれだけ生活の水準が変わる。今は理解できないかもしれないけど、これが世界の、人間界の現状だからよく覚えておきなさい。いつも心に留めておける人間になりなさい」と言われたといい、「その時はポカンとしてましたけど、今になって思うと物凄い財産をもらったんだな」としみじみと語っていた。

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2023年4月23日のニュース