陸自ヘリ事故 中国軍撃墜?説に舛添要一氏は否定的「大事な人が乗ってると知ってたら落とさない」

[ 2023年4月23日 15:57 ]

舛添要一氏
Photo By スポニチ

 前東京都知事で国際政治学者の舛添要一氏(74)が23日、ABEMA「ABEMA的ニュースショー」(日曜正午)にコメンテーターとして生出演し、沖縄県宮古島付近の10人乗り陸上自衛隊UH60JAヘリコプター事故ではびこる陰謀論について自身の見解を述べた。

 ヘリは6日午後、宮古島と伊良部島の間で消息を絶ち、これまでに現場海域から6人を発見。第8師団長を務めていた坂本雄一陸将らの死亡が確認された。現在も行方不明者4人の捜索が続けられている。

 軍事機密もあってか、事故原因を始め非公表なことが多い事故。そのため、中国による撃墜説、機体の故障を引き起こす電磁波による攻撃説など、SNS上には陰謀論も渦巻く。舛添氏は、「民間の飛行機と違うので、防衛機密、防衛情報を外に出せないのがあるのかなという感じですね。仮にそれを出すと、日本の防衛にとって困る状況が起こるということがあり得る。基本的に防衛大臣、総理大臣には、自衛隊の方から“実はこうです”というのは上がっていると思いますけど、それはもちろん大臣の立ち場からは言えない」と、現状を推測した。

 事故当日に中国軍の情報収集艦が周辺を通過したことも、撃墜説に拍車をかけるが、防衛省は艦船の航行時間が未明で、午後に発生した事故とは大きく離れているとしている。舛添氏も撃墜説については否定的で、「第8師団長、幹部、大事な人が乗っている。そのことを、私が中国軍だとして知っていたとしたら、飛行機(ヘリ)を落とさないですよ。一気に(問題が)大きくなりますから、バレた時に」と、中国側に立った視点で指摘した。

 その上で、「人命は同じ(重さ)なんだけど、軍の師団長まで乗っていたヘリコプターだったという情報が(中国側に)あったのか?もしあったら、あえてそれじゃないやつを攻撃しますね。1歩目としては。最初からそんなに重いことはやらない」と、自身の見解を示した。

 フライトレコーダーも回収されておらず、機体は現場海域に沈んだ状態。サルベージ船による引き上げ作業が待たれる。舛添氏は「とにかくサルベージ会社に頑張ってもらって。判断材料がないですね。残念ながら」と、願うように話していた。

続きを表示

2023年4月23日のニュース