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憧れ全長50センチ ニジかけた 50メートル以上走って幅広15センチ

[ 2025年9月27日 05:30 ]

全長約50センチの幅広ニジマス
Photo By スポニチ

 【釣りの旅】 北海道の北見山地を水源としてオホーツク海に注ぐ湧別川。釣り人憧れのヤマメ、アメマスに加えて野生化したニジマスが棲息する。また流域の遠軽町にある瞰望岩(がんぼういわ)はガンダムファンの聖地で巡礼者が絶えないという。 (バリバスフィールドスタッフ・吉田 俊彦)

 筆者が湧別川に特別な思いを抱いたのは、かれこれ25年ほど前に友人から見せてもらった一枚の写真がきっかけだ。それは巨大なヒレピンニジマスの写真で裏に「湧別川のニジ」とだけ書いてあった。印象に残ったのは魚が非常に幅広だったこと。そんな野生ニジマスを釣りたくて何度か遠軽町を訪れたが、出合えなかった。

 8月末、道東の浜中町の小学校で特別授業「森と海のつながりを考える学習」の講師を担当し、川をさかのぼる魚の大切さを子供たちに話した。その後に北上し湧別川の流れる遠軽町に立ち寄った。実に20年ぶりに湧別川でのフライフィッシング。狙いは憧れの野生ニジマスだ。

 橋の上から見ると婚姻色のサクラマスが淵に身を寄せていた。海から遡上(そじょう)したサケマス類は法令により河川で釣ることは禁止されているので、掛からないように注意が必要。幸いニジマスは、サクラマスとは違い流心や瀬頭を好む。

 2時間ほど河原を歩き、淵の流れ込みでライズを発見。定番のパラシュートを流してみると無視された。かなり釣り人に攻められている印象だ。偏光グラスで観察すると岩盤底の流心で魚影が揺れ動く。間違いなく大物ニジマスがいる。この時季の切り札フライ、UVブラックアントを結ぶ。

 カーブキャストでフライを流れに乗せると数秒後、音もなくフライが消えた。軽く合わせると川底から躍り上がった魚体はいきなりジャンプ!その直後に一気にリールを逆転させ下流へと突っ走る。そのスピードはすさまじく、こんな速い魚が淡水にいたのかと思う。残りのラインが少なくなり筆者も下流に走る。やっと追いつくとまた大ジャンプ。ふっとラインテンションがなくなり万事休すかと思ったら今度は上流でまたジャンプ。フックは外れていなかったのだ。慌ててラインを手繰り寄せ、ランディングしたのは全長約50センチ、幅15センチの憧れの幅広ニジマスだった。50メートル以上は走っただろうか。なんて魚だ。

 濡らした手で記念撮影して魚をリリースした。リーダーシステムはバリバス「スティルウォーター3X」に「マスタースペック24X」を接続し全長約16フィート。適度に伸びのあるナイロンラインがクッションとなったおかげでキャッチできた。

 “幅広”の感触を手に残したまま湧別川を後にした。

 《“ガンダムファン”聖地遠軽町のシンボル そびえる瞰望岩》遠軽町のシンボルと言えば町の中心にそびえる瞰望岩だ。とにかく目立つ巨岩。アイヌ語「インカルシ(見張りをする所)」で町名「えんがる(遠軽)」の由来になっている。この岩、実はあの「機動戦士ガンダム」ファンの“聖地”になっている。というのも遠軽町がガンダムのキャラクターデザインを手がけた安彦良和さんの出身地で、同作の企画段階の仮題が「ガンボーイ」だったためだ。「瞰望岩はガンダムの語源」という都市伝説まであるほどだ。ファンの中には筆者のように、岩が劇中の小惑星基地「アクシズ」に見えて来る者もいるが、ここまで来たらかなりの重症だろう。

 

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